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【特別企画】『PowerBook G4 17インチ 1GHz』ロードテスト(第2回)~ギターのサウンドデザイン(後編)~

2005年02月17日 22時38分更新

文● MacPower編集部 高橋幸治

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本記事は、MacPower2004年10月号の“LOAD TEST”に掲載された記事を再掲載したものです。
高橋幸治ー
MacPower編集長。それなりに経験を積み、それなりに年齢を重ねてきた成果だろう、最近、言っていいコトと悪いコト、やっていいコトと悪いコトの区別がかなりつくようになった。成長著しい35歳、一人っ子、B型。

今月号の巻頭で紹介している鉄人兄弟に会うために、急遽、香港に行ってきました。しかし、滞在、36時間……。木曜日の夜に着いて、土曜日の朝には飛行機という悲しい日程。自分に対するせめてもの慰めとして、おいしいものをたくさん食べてきました。「蓮香楼」の飲茶、最高!「海天堂」の亀ゼリーも……、まぁ、うまかったです。鉄人兄弟にもお昼ご飯おごってもらっちゃったりして、彼らにも感謝感謝。

●SPEC

本体
起動システム:Mac OS X 10.3
メインメモリー:1GB
内蔵ハードディスク:60GB

周辺機器
FA-101(ローランド(株))
SD-20(ローランド(株))
SL-1200MK5(松下電器産業(株))
PMC-07 Pro(ベスタクス(株))



プリセットだけで538種類

というわけで、ぬる~い挨拶から始まった今月のロードテストだが、約束通り、先月の続き。独Native Instruments社の「Guitar Rig」(販売元:(株)ミディア、価格:オープンプライス/消費税込みの実勢価格は7万3000円前後)である。先月号を読んでいない不届きな方のために、いちおう、同製品の概要をおさらいしておこう。「Guitar Rig」とはさまざまな種類のアンプ、そしてさまざまな種類のエフェクターをソフトウェア的に再現した、驚異のギターサウンド・シミュレーターだ(図1)。ボリュームペダルやワウペダルとして使うためのフット・コントローラー「Rig Control」も同梱されており、このパッケージ1本でギターに関するサウンド・メイキングはもう完璧という超スグレものなのである。

図1
図1 今回はメインウィンドウの部分カットが多いので、インターフェースの全体像をまず把握しておいてほしい。左フレームがプリセットのサウンドパターン。右フレームが仮想ラックで、コンポーネントが積み重ねられている

セッティングも簡単で、ギターからのフォンケーブルを「Rig Control」のin1に接続。「Rig Control」のout1とout2にもフォンケーブルを挿し、それぞれをオーディオインターフェースの入力に差し込む。最後に、オーディオインターフェースの出力からステレオで外部のスピーカーに接続すれば万事OK。で、先月号はプリセットのサウンドをいくつか鳴らしたところで終わってしまったのだった。今月号からはいよいよ突っ込んだ検証をしていくことにする。

まぁ、客観的かつ論理的な検証というよりは、「ここがスゴい!」という主観的かつ感情的な報告になってしまいそうだが、まず驚かされるのが、プリセットのサウンドのクオリティーの高さだ。ディストーションのリアルな歪み具合、コンプレッサー、フランジャー、ディレイ、コーラスの繊細な効き具合、も~何から何まで素晴らしいのである。プリセットのサウンドの種類の多さもまた驚きで、総数は14バンク/538種類。正直、自分でモジュールを組み合わせてオリジナルの音色を作ろうなんて気も起こらないほどの充実ぶりです、はい。

ただし、バンク2の「-Complete Presets 1-」とバンク3の「-Complete Presets 2-」は、プリセットのサウンドがリストに表示され切っておらず、横にスクロールしないとすべてのパターンが現れないので要注意だ(図2)。恥ずかしながら筆者は、最初、上記の2つのバンクに関して、3列目以降のパターンの存在に気付かなかった。「Guitar Rig」は、メインウィンドウ内の各領域をリサイズしたり、モジュールのツマミを隠して最小表示にしたりすることはできるのだが、画面全体を拡大/縮小表示することはできない。これはおそらく、画面全体の完成されたデザイン性を崩さないためだろう。

図2-1 図2-2
図2 プリセットのサウンドが表示されている画面は上下にしかリサイズできないため、収録されているパターンがすべて現れないことがある。左がデフォルトの状態、右が右にスクロールした状態

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