キヤノンシステムソリューションズ(株)は17日、ノートパソコンやデスクトップパソコンの情報漏えい対策を行なうための暗号化/認証セキュリティーツール“CompuSec(コンピュセック)”シリーズの販売を3月に開始すると発表した。
ログオン画面 | HDDの暗号化の進行状況 |
“CompuSec”はPKI(公開鍵基盤)を利用した個人認証と暗号化を行なうセキュリティーツール。USBトークンやスマートカード(SmartCard)を利用するOS起動前の“プリブート認証(Preboot PKI)”と、OSを含むHDD全体の暗号化のほか、USBメモリーや外付けディスクの暗号化、電子メールの暗号化(S/MIME互換)など、各種のセキュリティー機能を搭載するのが特徴。暗号化を行なっている途中でのシャットダウンや、ハイバネーション(休止状態)にも対応している。これにより、パソコンの紛失/盗難などが起こっても、情報漏えいを防止でき、個人情報などのデータの不正利用などを防止できるとしている。対応OSはWindows XP/2000 Professional。
価格は、USBトークンまたはスマートカード+リーダーが付属する『CompuSec Pro』の場合、1~4ライセンスでは1ライセンスあたり1万9800円(税別)、5~19ライセンスでは1万9500円(税別)、20~49ライセンスでは1万8500円(税別)、50~99ライセンスでは1万7900円(税別)、100~199ライセンスでは1万7500円(税別)、200以上では1万6900円(税別)。ソフトウェアのみの『CompuSec SW(ソフトウェア版)』は1万2800円(税別)。
複数認証局の構築や“CompuSec”デバイスの管理が行なえる“GlobalAdmin”を含む『CompuSec Pro コーポレートパック』も用意されており、価格は、10ライセンスで39万5000円(税別)、20ライセンスで57万円(税別)、50ライセンスで109万5000円(税別)、100ライセンスで195万円(税別)、200ライセンスで358万円(税別)。
開発元はシンガポールのCE-infosys社で、ソフト開発は主にドイツで行ない、デバイスの製造などをシンガポールで行なっているという。