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カノープス、ハードウェアMPEG-2エンコーダー搭載TVチューナーカード『MTVX2005』など6製品を発表

2005年02月09日 23時06分更新

文● 編集部 内田泰仁

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『MTVGA 9550L』

執行役員で第一開発本部長の中田潤氏。手に持っているノートパソコンには『FEATHER2005』を利用してネットワーク経由でTV画面が表示されている
『MTVGA 9550L』は、カナダATIテクノロジーズ社製グラフィックスアクセラレーターチップ、ATI RADEON 9550を搭載したロープロファイルのAGP接続ビデオカード。この日開催された記者説明会で各製品の説明を行なった同社執行役員で第一開発本部長の中田潤氏は本製品を「大人のグラボ(ビデオカード)」と表現し、3Dゲームなどはやらないが大画面テレビなどに高画質出力がしたいユーザーなどに向けた製品だと述べた。

グラフィックスアクセラレーターチップのコアクロックは250MHz、搭載メモリーはDDR SDRAMで容量は128MB、メモリークロックは400MHz、メモリーバス幅は64bit。冷却機構はヒートシンクのみのファンレス仕様。映像出力は、アナログRGB(ミニD-Sub 15ピン)とDVI-Iの2系統で、パッケージに付属するコンポーネント出力アダプターをDVI-I端子に接続することで、D1~D4までのハイビジョン出力も可能となる。

本体パッケージには、『FEATHER2005』『NeroVision Express』『Nero Record2』『Nero ShowTime』が付属する。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格は1万3000円弱。発売時期は3月上旬。



『Ultra Encoder X2000』

『Ultra Encoder X2000』は、HDD上に保存された動画ファイルをハードウェアMPEGエンコーダーチップ(松下電器産業(株)製)を利用して高速にMPEG-1/2ファイルに変換するエンコーダーカード。外部からの映像をキャプチャーする機能は持たない。中田氏によると、同社の過去のTVチューナーカード『MTV2000』シリーズが同様のMPEG変換機能を持っていたが現行製品ではその機能が省かれていることから、ユーザーから復活を望む声が高く、今回の製品の開発につながったという。

ハードウェアでMPEGエンコードを行なうことにより、ソフトウェアエンコードの場合よりも大幅にCPU使用率を抑えることが可能となっており、同社が示した例によると、Pentium 4-2.4GHzのパソコンで無圧縮動画ファイルをMPEG-2にエンコードした場合、ソフトウェアエンコードではCPU使用率が90%になるのに対し、本製品を使用した場合は35%程度になるという。また、スペックの比較的低いパソコンであっても高速なエンコードが可能で、前述のスペックのパソコンの場合、ソフトウェアエンコードでは1分30秒かかったエンコード処理が1分まで短縮されるという。

エンコード処理には付属ソフトの『Canopus X-TransCoder4』を利用するほか、本製品をプラグインとして使用できる対応編集ソフト上からも実行できる。現在公表されている対応編集ソフトは以下のとおり。

  • 超編Ultra EDIT
  • 超編Ultra EDIT with DVStorm
  • EDIUS Pro 3
  • Mpeg Craft
  • Mpeg Craft DVD
  • Mpeg Craft 2
  • Adobe Premiere Pro 1.0
  • Adobe Premiere Pro 1.5

また、TVチューナーカード“MTVX”シリーズと連携し、録画中の番組の“追いかけ変換”が可能。パッケージには『Canopus X-TransCoder4』のほか、DVD作成ソフト『NeroVision Express』『Nero Record2』『Nero ShowTime』が付属する。なお、『Canopus X-TransCoder4』でMPEG-1/2に変換可能なファイルは、DirectShowのコーデックがパソコンにインストールされており、Windows Media Player上で再生できるファイル全般とのこと。

価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格は3万円弱。発売時期は3月上旬。

『かんたん換太郎 for Nintendo』実行中の画面

『かんたん換太郎 for Nintendo』は、パソコン上の動画ファイル(DirectShowのコーデックがパソコンにインストールされておりWindows Media Player上で再生できるファイル全般)や音楽CDを、『ゲームボーイアドバンスSP』『ニンテンドー DS』用のAVデータ再生キット『プレイやん』で再生可能な動画ファイル(SDビデオフォーマット)または音声ファイル(MP3形式)に変換し、SDメモリーカードに転送するソフトウェア。携帯ゲーム機に似せた画面や操作体系による簡単な操作と、コミカルなアニメーションキャラクターが特徴。

変換時の動画の画質は高画質/標準/長時間の3段階で、256MBのSDメモリーカードへの保存可能時間は、高画質で約43分、標準で約64分、長時間で約83分。各画質モードのビットレートは公表されていないが、製品のデモンストレーションを担当したコンシューマ事業本部CP企画マーケティング室課長の伊左次裕氏によると、『ゲームボーイアドバンスSP』や『ニンテンドー DS』の液晶ディスプレーの解像度の関係から、2Mbpsを超えるビットレートでも画質の変化があまり感じられないため、高画質モードでもビットレートは低めに抑えているという。

本製品の販売は、同社のオンライン直販サイト“カノープスダイレクトショップ”にてダウンロード販売として行なわれる。なお、『かんたん換太郎 for Nintendo プレイやんセット』は、500セット限定で販売される『かんたん換太郎 for Nintendo』と『プレイやん』のセット製品で、購入ユーザーには『プレイやん』が別途発送される。販売価格は、『かんたん換太郎 for Nintendo』が3990円、『かんたん換太郎 for Nintendo プレイやんセット』が7980円。発売時期は2月下旬。

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