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【PAGE 2005 Vol.3】業界の重要なキープレイヤーたるアドビ システムズ&アップルコンピュータに注目!!

2005年02月08日 20時03分更新

文● 千葉英寿

『Adobe Acrobat 7.0 Professional』を使って、Wordファイルにトンボをつけて出力する方法なども紹介された
『Adobe Acrobat 7.0 Professional』を使って、Wordファイルにトンボをつけて出力する方法なども紹介された

DTPやプリプレスだけにとどまらない“メディアビジネス”全般に目が向けられた今回の“PAGE 2005”にあっても、従来同様にDTPの重要なキープレイヤーがイベントの中心にあることには変わりない。その代表的な存在であるアップルコンピュータ(株)とアドビ システムズ(株)は、(株)モリサワ/大日本スクリーン製造(株)とともに新しい世代のパブリッシングを推進すべく運営している“TNGプロジェクト”のメンバーとして、“新世代DTPソリューションZONE”で、連日さまざまなセミナーを展開した。また、印刷業界における“クロスメディア対応(出力形態を紙への印刷に限定せず、ウェブサイトやデジタルデータなどにも同一データを利用する)”をテーマにした“クロスメディアZONE”でも両社の動向が見てとれた。



アップルはサーバー関連の話題を中心にセミナーを行なった
アップルはサーバー関連の話題を中心にセミナーを行なった

アップルとアドビは、“TNGプロジェクト”としてモリサワ/大日本スクリーン製造とともに、『Mac OS X』『Adobe Creative Suite』および“PDF/X”(印刷用途向けのPDF規格)の3つの製品&テクノロジーを組み合わせて“新しいプラットフォーム”“新しいアプリケーション”“新しいワークフロー”からなる“新世代DTPソリューション”を提唱している。この新世代DTPソリューションは、すでに新たなパブリッシングテクノロジーとして技術的に確立しており、高く評価されているが、実際にこの新世代DTPソリューションのベースとなる“Mac OS Xプラットフォーム”に移行したDTPユーザーはいまだ3割程度と言われている。“新世代DTPソリューションZONE”では、この新世代DTPソリューションの各テクノロジーや関連技術、ユーザーの導入事例の紹介や対応製品を体験できるコーナーが催され、新世代DTPソリューションの優位性をわかりやすく示す内容となっていた。

ZONEの中心となるプレゼンテーションセミナーでは、アドビが“Adobe Acrobat 7.0 Professionalを用いたPDF/X-1a入稿と出力のポイント”と題して、印刷用途向けに拡張されたPDF規格“PDF/X-1a”での入稿におけるポイントを具体的に紹介した。アップルは“新旧混在環境のためのサーバー活用”としてサーバー関連セミナーを、また“アップルのサーバーソリューション”では1Uラックマウントサーバー“Xserve G5”、ストレージ“Xserve RAID”やサーバーOS“Mac OS X Server”を使って、デザイン/印刷の現場でどのようなデータ管理ができるか、といった実践的な内容のセミナーが行なわれた。このほかに印刷会社や制作会社から新世代DTPソリューションとPDF/X-1aの導入事例が報告された。

“新世代DTPハンズオンスクールではPowerMac G5+Cinema Displayという最高の環境で新世代DTPを体感する事ができた Adobe Solution Networkのブース
新世代DTPハンズオンスクールではPowerMac G5+Cinema Displayという最高の環境で新世代DTPを体感する事ができたAdobe Solution Networkのブース

“新世代DTPハンズオンスクール”では、『Adobe InDesign』や『Adobe Photoshop』『Adobe Illustrator』を横断的に活用する“Adobe Creative Suite Premiumを活用した効率的なワークフローの体験”や、PDF/X-1aでの出力のポイントを実際に試しながら確認できる“Adobe Acrobat 7.0 Professionalを用いたPDF/X-1aワークフローの体験”、プロファイル作成からプルーフ出力までの実際の手順が学べる“実践カラーマネージメント”の3つのセミナーが行なわれ、連日毎回満席&多くの立ち見が出るほどの大盛況ぶりだった。

また、アドビは印刷会社やサービスビューローなどの出力関係者向けに、ビジネス構築とマーケティング支援を行なう“Adobe Solution Networkプリントサービスプロバイダープログラム”の参加を呼びかけるコーナーもブース内に展開していた。

従来はテーマごとに紹介してきた“先端技術ZONE”をまとめ、さらに拡張した“クロスメディアZONE” クリエイティブ・リエンジニアリングを取り巻く環境と、各社の製品の位置づけ
これまで“XML Publishing”“MIS/JDF”“先端プリンティング”など、テーマごとに紹介してきた“先端技術ZONE”をまとめ、さらに拡張した“クロスメディアZONE”クリエイティブ・リエンジニアリングを取り巻く環境と、各社の製品の位置づけ

“クロスメディアZONE”では、ブロードバンド・インターネット接続環境の普及によって現実のものとなったデジタルワークフローとクロスメディアサービスが紹介されていた。中でもクロスメディアを実現するためのプラットフォームとして、ハードウェア/データベース/レイアウトソフト/ネットワークサービスなどを揃えた“クリエイティブ・リエンジニアリング”が紹介された。ここはクリエイティブ業務において、まだまだアナログ的なやりとりがされているDTPワークフローや情報伝達、コンテンツ管理などに、デジタルワークフローやコンテンツマネージメントを導入することでもたらされる“インパクト”について、各社のプレゼンテーションを通じて実感することができた。

日本オラクルのブースではXserve G5とXserve RAIDで稼働するOracle Database 10gが出品されていた
日本オラクルのブースではXserve G5とXserve RAIDで稼働するOracle Database 10gが出品されていた

このクリエイティブ・リエンジニアリングにおいて重要な役割を果たす、制作物の管理と制作業務のネットワーク化、および効率化を支援するサービス“any(エニー)”について、(株)クリーク・アンド・リバー社がブースを展開して導入のメリットなどを紹介。日本オラクル(株)は、PAGE 2005に先立って発表されたMac OS X Serverに対応したデータベース『Oracle Database 10g』を積極的に紹介していた。


今回のPAGE 2005ではアップル、アドビともに新しい技術の提示はなかったが、変わらずこの2社がメディアビジネスにおいて重要な役割を担っており、今後新たな話題を提供する可能性も高い。印刷・出版・デザインなどメディアビジネスでは、デジタルコンテンツとアセット(これまでにデザイン・制作してきた資産/財産/成果物)の管理、ワークフローのフルデジタル化が重要な課題になっているが、これにはメタデータの再定義、標準化という点が大変重要になる。印刷業界では印刷業務の最適化のために、CIP4(印刷関連工程の統合を目的とした国際的な協同組合)が現在標準化を進めている“JDF(Job Definition Format)”があるが、これは製造プロセスにおけるスキーマ(仕組み、取り決め)であり、デザインとコンテンツ作成のためのものではない。

こうした中でアドビは、拡張とカスタマイズが可能で個々のワークフローに合わせて最適化できる、メタデータを活用した規格“Adobe XMP(Extensible Metadata Platform)”を提供してこれに対応している。カンファレンストラックにおいても、米アドビ システムズ社のAdobe XMP プロダクトマネージャのガナー・ペニキス(Gunar Penikis)氏と、Adobe XMPの普及に務めているアナリストのロン・ロスキウィッツ(Ron Roszkiewicz)氏が司会役となって、“制作の自動化にメタデータを使う”と題した、メタデータによる制作自動化の取り組みを紹介するカンファレンスが開かれた。

一方、アップルも今年の登場がウワサされている最新OS“Mac OS X Tiger”において、メタデータサーチエンジンをコアに持つ“Spotlightテクノロジー”を提供する予定であり、OSレベルでのメタデータ検索はコンテンツとアセットの管理における種々の問題を解決する糸口となりそうだ。

アップルとアドビが“クリエイティブ・リエンジニアリング”の現場でどのような役割を果たしていくか、次回のPAGE 2006までぜひ注目し続けたいところだ。

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