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キヤノンソフトウェア、ウェブアプリケーション開発ツール『Web Performer』を発表

2005年01月18日 23時16分更新

文● 編集部 新海宏一郎

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キヤノンソフトウェア(株)は18日、都内・品川のホテルにおいて新製品発表会を開催し、業務用のウェブアプリケーション開発ツール『Web Performer(ウェブパフォーマ)』を2月1日に発売すると発表した。

代表取締役社長の岡田 明氏
代表取締役社長の岡田 明氏
発表会の冒頭では、同社代表取締役社長の岡田 明氏が登壇し、同社の事業戦略を説明した。岡田氏は、これまでのCOBOL対応の自動生成ツール『CANO-ADI』やウェブアプリケーション開発ツール『Web-CADDY/J』など、時代に沿った基幹業務アプリケーション開発に注力をしてきたことを紹介し、「『Web Performer』はCANO-AIDとWeb-CADDY/Jのいいとこ取り。ウェブ環境の基幹業務全般を扱うことができる」と、Web Performerのメリットをアピールした。



開発環境、自動作成ツールへの取り組みを示すスライド
開発環境、自動作成ツールへの取り組み

『Web Performer』は、プログラミングに重点を置く“POA(Process Oriented Approach)”やオブジェクト指向の“OOA(Object Oriented Approach)”ではなく、データを中心とした“DOA(Data Oriented Approach)”の考え方をベースに、要件定義からJavaソースコードを自動生成できる開発ツール。ウェブアプリケーションやパッケージ製品を利用できないシステム開発、レガシーシステムのマイグレーションなどの基幹業務アプリケーションをターゲットとしている。 主な特徴としては

要件定義からJavaソースコードを100%自動生成
システム開発工程において、プログラムコードを書く必要がなく、定義後すぐにウェブアプリケーションの生成が可能
DOA(Data Oriented Approach)による設計手法を採用
従来のスキルをそのまま活用しながら、オブジェクト指向のウェブアプリケーションの開発が可能
“業務要件”と“実装要件”を分離した開発ツール
ロジックの見直しや仕様変更、実装環境の変更への対応が可能

などが挙げられる。ツールの特徴を生かすために、同社では出力されたソースコードを開発者が直接、編集することは推奨しておらず、変更が必要な場合はリポジトリーの定義を変更して、ソースコードを再生成することを勧めている。このツールを利用し、ウェブアプリケーションの詳細設計とプログラミング工程の開発期間を1/4に短縮でたとしており(自社での比較)、1人月かけて作成したシステムを作り直した場合、4人日で開発できたという。

対応OSはWindows 2003 Server。対応するアプリケーションサーバーはWebSphere 5.0とWebLogic 8.1、データベースはOracle 9i/10gとDB2 UDB8.1。対応クライアントはWindows 2000/XP。開発用のクライアント対応OSはWindows 2000/XPで、Java開発環境のJ2SDK 1.4とサーバーソフトTomcat 4.1、ウェブブラウザー(IE 6.0)が必要。

Web Performerの全体像を示すスライド Web Performerの開発コストを示すスライド
Web Performerの全体像Web Performerの開発コスト

料金体系には新たに“作成画面従量制”を採用し、小規模のシステム開発から導入しやすくしたという。販売価格は、定義可能な入出か定義数が50画面までは無償(別途導入サポート費用15万7500円が必要)で、50画面以上の開発の導入基本料金は262万5000円、年間使用料金は100画面まで157万5000円、200画面まで231万円など。トレーニングコースや、設置/開発を支援する“プロフェッショナルサービスも提供する。

同社では、企業のIT部門向けに販売するほか、ウェブアプリケーションの受託開発なども行なう予定で、2005年度で100社の販売を目標とし、以後3年間で300社へ拡大したいとしている。

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