ソニー、2005年春モデルの“VAIO”ノートパソコン新製品を発表――ホームユースとビジネスユース、2機種の新ノートパソコンが登場！

VAIO type T VGN-T71B/T		VGN-T91PS [Carbon Edition]

小型軽量でスタイリッシュなボディーと優れたバッテリー駆動時間で人気の“VAIO type T”。春モデルの新製品では、基本性能の強化が主体となっている。なかでも店頭モデルは全機種がDVDスーパーマルチドライブ(DVD+R/RW 2.4倍速書き込み、DVD-R/RW 2倍速書き込み)を内蔵。いよいよモバイルノートでも、メディアを選ばずDVD書き込みが可能な時代が到来したことを感じさせる。

新type Tではバッテリー駆動時間も延長されている。これは標準バッテリーの容量増加により実現されたもので、従来機種が7200mAhだったのに対して新type Tでは7650mAhに増加している。これによってバッテリー駆動時間は従来の8時間から、8時間半へと延長されている(上位機種の場合、下位機種は6.5時間から7時間に延長)。

上位機種の『VGN-T71B/L、/T』では、CPUに超低電圧版Pentium M 753-1.2GHzを搭載。メモリーは512MBを標準で搭載する。一方下位機種の『VGN-T51B/L』では、CPUに超低電圧版Celeron M 373-1GHzを搭載。標準搭載メモリーは256MBとなっている。その他のハードウェアスペックはほぼ共通で、10.6型のWXGA(1280×768ドット)液晶パネルを搭載。グラフィックス機能はIntel 855GME内蔵機能を使用、内蔵HDD容量は60GB、DVDスーパーマルチドライブ搭載、IEEE 802.11b/g無線LAN対応など。サイズは幅272mm×奥行き205mm×高さ25～34mm。重量は約1.38kg。また上位機種には“ミッドナイトブルー”(/L)と“バーガンディーブラウン”(/T)の2色のカラーバリエーションが用意されている。下位機種はミッドナイトブルーのみ。

type Tには店頭モデル以外に、ソニースタイルモデルとビジネスパーソナルモデルが用意される。中でも注目なのが、ソニースタイル限定の『VGN-T91PS、T91S [Carbon Edition]』の存在だろう。2003年11月に発表され、当時としては世界最軽量のボディーと艶やかで高級感のある外観で話題となった、『バイオノート505エクストリーム PCG-X505/SP』で使われたカーボンファイバー積層板を、type Tの天面パネルやパームレストフレームに採用。店頭売りモデルとは違った黒のボディーはとても魅力的だ。カーボン繊維が作り出す独特のヘアライン模様も美しい。重量も約1.35kgと、店頭モデルより若干軽量化されている。

さらにソニースタイルモデルには、非接触型ICカード技術“FeliCa”に対応した“FeliCa対応リーダー/ライター”が標準搭載されている(T91PS、T91Sは搭載/非搭載選択可能)。このリーダー/ライターにより、type Tで電子マネーカードの“Edy(エディ)”の残高照会やチャージ、プリペイド式電子乗車券“Suica(スイカ)”や“ICOCA(イコカ)”の残高照会などが可能になる。Edy対応カードは急速に普及しつつあり、これから役立つ機能と言える。またtype Tのミッドナイトブルー、バーガンディーブラウンに合わせたカラーリングの光学式USBマウス『PCGA-UMS3/L、/T』も同時に発表された。マウスの予想実売価格は約4800円。

ソニースタイルモデルのFeliCa対応リーダー/ライターはパームレスト右側に内蔵されている

店頭モデルの予想実売価格は、VGN-T71B/L、/Tが24万円前後、VGN-T51B/Lが20万円前後。ソニースタイルモデルのVGN-T91S [Carbon Edition](Windows XP Home Edition搭載)は、19万6800円からとなっている。

VAIO type Tの主なスペック

VGN-T71B/L、/T

超低電圧版Pentium M 753-1.2GHz/512MBメモリー/Intel 855GME内蔵グラフィックス/60GB HDD/DVDスーパーマルチドライブ/10.6インチWXGA液晶ディスプレー/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属

24万円前後/2月5日発売予定

VGN-T51B/L

超低電圧版Celeron M 373-1GHz/256MBメモリー/Intel 855GME内蔵グラフィックス/60GB HDD/DVDスーパーマルチドライブ/10.6インチWXGA液晶ディスプレー/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属

20万円前後/15日発売予定

ビジネスパーソナルモデル

VGN-T91PSY6

超低電圧版Celeron M 373-1GHz/256MBメモリー/Intel 855GME内蔵グラフィックス/40GB HDD/CD-RW＆DVD-ROMコンボドライブ/10.6インチWXGA液晶ディスプレー/Windows XP Professional SP2

2月5日発売予定

VGN-T91PSY7

超低電圧版Pentium M 753-1.2GHz/512MBメモリー/Intel 855GME内蔵グラフィックス/60GB HDD/DVDスーパーマルチドライブ/10.6インチWXGA液晶ディスプレー/Windows XP Professional SP2

2月5日発売予定

※ ビジネスパーソナルモデルの予定価格は約16万2000円より

マイナーチェンジされたTV機能付きノート
VAIO type E

VAIO type E　VGN-E72B/S		ソニースタイルモデル専用カラーのライム

オーソドックスなA4ノート“VAIO type E”シリーズは、春モデルではTV再生/録画機能付きモデルにラインナップが整理された。機能面では基本スペックの向上と、2層式DVDスーパーマルチドライブの標準搭載。デザイン面ではカラーリングのマイナーチェンジが行なわれている。

従来のtype Eはキーボード面がグレーで、鋭角的な全体のデザインもあって、男性的な印象のあるマシンだった。そこで春モデルでは、シルバーとオレンジのモデルはキーボードを白にして、若干やさしい雰囲気のカラーリングとなっている。カラーリングは上位機種の『VGN-E92B/B』がブラックのみで、下位機種の『VGN-E72B/S、D、G』がシルバー、オレンジ、そして“ライム”(ソニースタイル限定モデル)となっている。下位機種のスペックはすべて同等で、カラーリングの違いのみとなっている。

内蔵ハードウェアエンコーダーによるTV録画機能が全モデルに備わったことに加えて、2層式DVDスーパーマルチドライブ(2層式DVD+R 2.4倍速書き込み、DVD±R 8倍速書き込み)の標準搭載によって、TVパソコンとしても充実した製品に発展している。搭載する液晶ディスプレーは15インチXGAなので、一人暮らしのユーザーなどは、TVとパソコンとHDD/DVDレコーダーをこれ1台で済ますという使い方も悪くない。

機種によるスペックの違いは少なく、上位機種のE92BがCPUにPentium M 735-1.70GHzを搭載、下位機種はCeleron M 360-1.40GHzを搭載する程度の違いとなっている。内蔵HDD容量は80GB、標準搭載メモリーは512MB。IEEE 802.11b/g無線LAN機能も内蔵する。低価格ノートパソコンでは標準搭載メモリーが256MBと少ないものも多いなか、標準で512MBを備える点は評価したい。サイズは幅329mm×奥行き296.5mm×高さ41.6～61.1mm。重量は約3.7kg。それ以外のスペックは下記参照。

予想実売価格は、E92Bが23万5000円前後、E72Bシリーズは21万円前後となっている。パソコン初心者や一人暮らしの若者に最適な製品と言えよう。

VAIO type Eの主なスペック

VGN-E92B/B

Pentium M 735-1.70GHz/512MBメモリー/Intel 855GM内蔵グラフィックス/80GB HDD/2層式DVD+R対応DVDスーパーマルチドライブ/15インチXGA液晶ディスプレー/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属

23万5000円前後/15日発売予定

VGN-E72B/S、D、G

Celeron M 360-1.40GHz/512MBメモリー/Intel 855GM内蔵グラフィックス/80GB HDD/2層式DVD+R対応DVDスーパーマルチドライブ/15インチXGA液晶ディスプレー/Windows XP Home Edition SP2/Office Personal Edition 2003付属

21万円前後/15日発売予定

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