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日本のインターネット技術の最新動向が分かる“Internet Week 2004”が開幕

2004年11月30日 21時05分更新

文● 編集部

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神奈川県横浜市の“パシフィコ横浜”において30日、インターネットの基盤技術や最新動向を学ぶ技術者向けの非商用イベント“Internet Week 2004”が開幕した。主催は、(社)日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)。12月3日までの4日間に、広範囲な技術分野の中から選りすぐられた多くのプログラムが提供される。

“Internet Week 2004”看板
“Internet Week 2004”が開幕

“Internet Week”は、インターネットの円滑な運用と順調な発展を目的として1990年に始まった“IP Meeting”が発展したイベントで、1997年からカンファレンスやチュートリアルなどのセミナーを集中的に行なう現在のような形式となった。その目的は、基盤技術の習得の場、最新動向のキャッチアップの場、技術者同士の議論の場を提供することにあり、インターネットの技術革新や技術者の底上げを狙ったものと言える。他のイベントと異なり展示会などが併設されないため、やや地味な印象があるが、自身のスキルアップを図ろうとする技術者にとっては欠かせないイベントのひとつとなっている。また、著名人の参加も数多くあり、交流の場としても役立っているようだ。

JPRSの宇井隆晴氏によるセミナーの様子

初日となった本日は、初心者向けのセミナーとして(株)日本レジストリサービス(JPRS)の宇井隆晴氏による“インターネットのしくみ ~TCP/IPの基礎から最新トレンドまで~”から、ISPやASPで実際のメールシステムの運用をしている技術者に的を絞った(株)インターネットイニシアティブ(IIJ)の近藤学氏による“迷惑メール対策を中心としたメールシステム構築 ~ 闘う ISP 編 ~”といったディープなものまで幅広い8つのチュートリアルや、(財)インターネット協会による“spam対策BoF”など3つの“BOF(Birds Of a Feather)”と呼ばれるセッション、OSDNジャパンによるカンファレンス“Open Source Way 2004”などが行なわれた。

チュートリアルは有料だが、無料のBoFやソリューションセミナーもあるのでウェブに掲載されたプログラムを見て一度足を運んでみるのがいいだろう。12月2日に行なわれる無料のソリューションセミナーでは、JPRSの民田雅人氏が“WEBサイトにおけるドメイン名の活用テクニック”として、ドメイン名の活用事例を通じ、その設定方法など簡単に実践できるテクニックを紹介する。こうした著名人が、通常のイベントでは有料になりそうな内容を講演するというのもInternet Weekの特徴のひとつだろう。

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