写真1 b-mobileカードと呼ばれる同梱の通信カード。本多エレクトロン製。 |
日本通信の「b-mobile ONE」はPHS&無線LANカードとインターネット接続サービスをセットにした通信パッケージである。
同梱する通信カード(b-mobile ONEカード)は、コンパクトフラッシュ(TypeII)型の本多エレクトロン製。PHS通信に関してはDDIポケットのPHS網、無線LAN通信に関してはNTT Comの「ホットスポット」など複数のサービスが利用可能。アクセスポイントは、国内約3000カ所となっている。
パッケージは通信料6ヵ月分を前払いする「BM-U1C-6M」と1年分の「BM-U1C」の2種類があり、実売価格は前者が5万5000円程度、後者が9万4500円程度。6ヵ月コースを月額料金で割ると約9167円となる。DDIポケットの定額プランに128kbpsのオプションを追加した場合の価格は8605円(税込)だが、これに無線LANスポットの使用料金やPHS端末の値段、新規購入の場合には契約料なども含まれていると考えれば、ほぼ同等かやや割安になると考えていいだろう。
なお、初回利用時から契約期間が過ぎるとPHSカードは使えなくなるが、更新ライセンスを購入することで使い続けられる。
画面1~3 接続ユーティリティ。上部のボタンでPHS/無線LANが利用可能かどうかが表示されるので、接続したいほうのボタンをクリックすればいい。無線LANのAP情報も親切。 |
b-mobile ONEには、シンプルであるが使い勝手のいいユーティリティが付属する点も注目したい(画面1~3、Windows XP版のみ、それ以外のOSでは手動で設定を行う)。b-mobile ONEの接続ユーティリティを起動すると自動的に無線LANとPHSのそれぞれが利用可能かどうかが表示される。接続は利用可能な状態のボタンをクリックするだけだ。インストール後、ユーザー側で設定することは特にない。
また、意外に便利なのが「b-SPOTリスト」という無線LANアクセスポイントのデータベースだ。住所からb-mobile ONEで利用可能なアクセスポイントを検索できるほか、そのポイントの詳しい情報(喫茶店やホテルのロビーといった種別、利用可能な時間)なども表示されるようになっている。
日本通信は「b-mobile ONE」を「通信電池」と呼んでいるが、店頭で購入し、ソフトを数回クリックするだけという手軽さは、NTTドコモやDDIポケットなどキャリア系のサービスにはない、同社ならではの特徴である。
b-mobile ONEの主なスペック | |
製品名 | b-mobile ONE |
---|---|
対応OS | Windows XP |