このページの本文へ

【WPC EXPO 2004 Vol.7】ユーリード、DVD-VR形式で保存したDVDメディアの編集ソフト『DVD DiskRecorder 2』などを発表

2004年10月21日 21時36分更新

文● 編集部 佐久間康仁

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
『DVD DiskRecorder 2』『デジカメDVDスタジオ』の両パッケージ
製品説明を行なうプロダクトプロモーション部の柴原宏佳氏と、『DVD DiskRecorder 2』(右)『デジカメDVDスタジオ』(左)の両パッケージ

ユーリードシステムズ(株)は20日、WPC EXPO 2004の会場内(プレス発表会場)で記者説明会を開催し、DVDレコーダーなどで作成したDVD-VR形式のDVDメディアをパソコンで編集するDVD編集ソフト『DVD DiskRecorder 2』、デジタルカメラなどで撮影した静止画とパン/ズームなどの映像効果、音楽やテロップなどを組み合わせたスライドショーを作成し、記録型DVDメディアに保存するDVDスライドショー作成ソフト『デジカメDVDスタジオ』を12月3日に発売すると発表した。価格はDVD DiskRecorder 2が1万2800円、デジカメDVDスタジオが9800円。



プロダクトマネジメント部課長の今澤浩之氏と柴原氏
プロダクトマネジメント部課長の今澤浩之氏(左)と柴原氏

発表会にはプロダクトマネジメント部課長の今澤浩之氏、プロダクトプロモーション部の柴原宏佳(しばはらひろか)氏が出席し、デモンストレーションを交えての機能説明や特徴の紹介などを行なった。

DVD DiskRecorder 2のメイン画面
DVD DiskRecorder 2のメイン画面

DVD DiskRecorder 2は、今年2月に同社が発売した『DVD DiskRecorder』のバージョンアップ版で、

  • 二ヵ国語音声に対応
  • 複数部分の一括カット編集に対応
  • DVD-VR形式のメディアからWMV/QuickTime/AVI(DivX 5.1.1形式のMPEG-4を含む)形式への変換をサポート
  • プレイリスト/メディアの名称変更(リネーム)に対応
  • 地上デジタルやBS/CSデジタル放送の番組に用いられるコピープロテクション“CPRM(Content Protection for Recordable Media)”の対応メディアの再生に対応するDVDプレーヤーソフト『Ulead DVD Player』を同梱
  • DVDレコーダーでの誤消去などを防ぐ“プロテクト機能”を搭載

などの機能強化が図られている。二ヵ国語音声対応は、編集後のDVDメディアへの保存時および他形式への書き出し時に、それぞれ主音声/副音声/主+副音声のいずれかを選択可能。ただし、DVD-VRから他形式に変換(DVD-Video形式やMPEG-2ファイルとしてHDDへ保存など)した場合は、二ヵ国語音声が保持されない。

複数部分の一括カットをデモンストレーションしているシーン DVD-VR形式で記録した映像を他形式に変換可能になった
複数部分の一括カットをデモンストレーションしているシーンDVD-VR形式で記録した映像を他形式に変換可能になった

複数部分の一括カットは、連続ドラマやTV放送の映画を記録した映像からCM部分をまとめて削除する場合などに便利な機能だという。イン/アウト点の挿入時に、単位時間(一般的なCMの単位である15秒や30秒など、時間は任意に指定可能)ごとに早送り/早戻しが可能で、カットしたい部分を複数選択しておき、まとめて削除できる。1フレーム単位での送り/戻しも可能。

このほか従来同様、Dolby Digital Audio AC-3エンコーダー/デコーダーを搭載、パソコンで録画/編集した動画ファイル(WMV/QuickTime/MPEG-2など)をDVD-VR形式で追記可能、DVD-VRメディアをDVD-Video形式に変換しての“ディスクコピー機能”を搭載、などの特徴を持つ。

音声設定のダイアログボックス。主音声/副音声/主+副音声の切り替えが可能 誤って映像を削除してしまわないように“ディスクの保護”機能が追加された
音声設定のダイアログボックス。主音声/副音声/主+副音声の切り替えが可能DVD-VRメディアで、誤って映像を削除してしまわないように“ディスクの保護”機能が追加された

対応メディアはDVD-RAM/RW(いずれもDVD-VR形式で保存したもの)。DVD+RWメディアやDVD-Video形式で保存したメディアは、DVD-VRメディアに変換する映像ソースとしてのみ利用可能。対応DVDレコーダーはソニー(株)の“スゴ録シリーズ”、松下電器産業(株)の“DIGAシリーズ”、(株)東芝の“RDシリーズ”など(詳細は同社ウェブサイトを参照いただきたい)。

対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。動作環境は、CPUがPentium III-800MHz以上(Pentium 4以上を推奨)、メモリー128MB以上(Windows 98 SE/Meの場合、256MB以上を推奨)または256MB以上(Windows 2000/XP、512MB以上を推奨)、HDDはプログラムインストール用に70MB以上の空き容量、など。


デジカメDVDスタジオのメイン画面
デジカメDVDスタジオのメイン画面。第1ステップである読み込みでは、選択した静止画/動画が大きなサムネールで表示され、順番の入れ替えやスライドショーの分割などがマウス操作だけで手軽に行なえる

デジカメDVDアルバムは、デジタルカメラで撮影した静止画および動画に、パン(スクロール)やズーム(拡大/縮小)、場面転換時のエフェクト、テロップ、フレーム(飾り枠)などを組み合わせ、さらに音楽(BGM)を鳴らしたスライドショーを作成し、DVD-Videoとして記録型DVDに保存する画像加工ソフト。

画像/動画の取り込み、メニューデザインの選択、書き込みという3ステップに機能を集約することで、画像編集やDVDオーサリングの予備知識を持たない初心者にも手軽に作成できるという。画像/動画の取り込みでは、色味や赤目の修正、バットやボール、吹き出しの追加など、簡易画像編集が可能。



スクロールやエフェクトの設定ダイアログボックス タイトル画面の編集画面
スクロールやズーム、エフェクトの設定ダイアログボックスタイトル画面の編集画面。タイトル画面のバックについても、スクロールやズームなどの効果をかけることができる

メニューデザインは31種類のテンプレートを用意。テンプレートの中にBGMも用意されており、BGMに合わせて映像/動画の再生時間が自動調整される。同社のほかのDVDオーサリングソフトにもないユニークな機能として、タイトル画面のバックに表示する画像にもパンやズーム、フィルターリングなどの設定が可能。写真データに記録されたExif情報から撮影日などを画面表示に表示することもできる。また、ディスクラベルの印刷機能、HDDやCD/DVDメディアにデータをバックアップするユーティリティー機能『EasyBackUp』も搭載しており、編集・加工元となる映像ソースをバックアップできる。

対応メディアはDVD-RAM/R/RW、DVD+RW/+R(2層記録式のDVD+R DLもサポート)、CD-R/RW。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。動作環境は、CPUがPentium III-933MHz以上(Pentium 4以上を推奨)、メモリー256MB以上を推奨、HDDはプログラムインストール用に320MB以上の空き容量、など。

今澤氏は、「普及が進むデジタルカメラや記録型DVDドライブを楽しく活用し、大画面TVなどで家族全員が楽しめるソリューションを今後も提案していきたい」と話した。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン