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【WPC EXPO 2004 Vol.3】マイクロソフト、『Windows Media Player 10』のダウンロード提供開始と『Windows XP Media Center Edition 2005』を正式発表――古川氏の基調講演にて

2004年10月20日 15時42分更新

文● 編集部 内田泰仁

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基調講演中の古川氏
マイクロソフト(株)は20日、マルチメディアプレーヤーソフト『Windows Media Player 10』のダウンロード提供の開始と、リビング向けの機能とインターフェースを備えたOS『Windows XP Media Center Edition 2005』を、“WPC EXPO 2004”での同社最高技術責任者兼米マイクロソフト社バイスプレジデント、古川享氏の基調講演の中で、デモンストレーションを交えて発表した。



『Windows Media Player 10』の画面『Windows Media Player 10』上で音楽ファイルの購入を行なっている画面

『Windows Media Player 10』(以下WMP10)は、同社のマルチメディアプレーヤーソフト“Windows Media Player”シリーズの最新版で、米国では9月末から提供が開始されており、この日提供が発表されたものは、その日本語版。従来バージョンからデザインやインターフェースが一新されたほか、“MSNミュージック”をはじめとする音楽ファイルのダウンロード販売サイトとの連携機能(WMP10上での購入、オンラインで購入したデータのライブラリー管理)、ライブラリー機能の強化、ポータブルオーディオプレーヤーとの同期機能の強化などが図られている。

『Windows XP Media Center Edition 2005』のメニュー画面『Windows XP Media Center Edition 2005』で写真データの編集を行なっているところ。操作はすべてリモコンで行なえる

『Windows XP Media Center Edition 2005』(MCE2005)は、すでに秋葉原などのパソコンショップでOEM版が先行して販売されていたが、この日が正式なプレスリリースとなった。従来バージョンと同様に、リモコンを使った操作が中心となる特有のインターフェースを継承し、WMP10の標準搭載、TV/ビデオ機能の強化(2番組同時録画、裏番組視聴など)、“Windows Media Connet”を利用した家庭内の別のパソコンに保存されているマルチメディアデータの閲覧、“Portable Media Cetner”対応デバイスとのマルチメディアデータの同期/転送、各種データのライブラリー機能や各種データを使ったCD作成機能の強化、などの変更が行なわれている。

本製品は、一般小売店店頭でのパッケージ版販売は行われず、同社パートナー企業各社より、MCE2005搭載パソコンが順次提供される。また、今回から“OEMシステムビルダーライセンス”と呼ばれるライセンス形態(※1)のバージョンの販売も新たに行なわれることとなっており、前述したように、一部パソコンショップでのOEM版販売もすでに行なわれている。

※1 通常、システム製造者に向けたOSなどのOEM提供に用いられるライセンス形態。自作パソコンユーザーによく知られる、“OEM版”としてパソコンショップで販売されているWindowsは、このライセンス形態のもの。

なお、古川氏の基調講演の模様は、後ほど改めて詳細をお伝えする。

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