インターネット セキュリティ システムズ(株)(以下ISS)は14日、都内・目黒の同社本社にて新サービス説明会を開催し、中小規模の企業向けの不正侵入監視・防御サービス“マネージド プロテクション サービス for SMB(Managed Protection Service for Small and Medium Business)”(以下、MPS for SMB)の提供を12月1日に開始すると発表した。発表会には、代表取締役社長の林 界宏(りんかいこう、Ja Hong Lin)氏らが出席し、市場動向やサービスの説明などを行なった。利用料は月額4万円から。
代表取締役社長の林 界宏氏 |
セキュリティー関連事業の市場動向 |
MPS for SMBは、“ファイアウォール機能”“アンチウイルス機能”“不正侵入防御機能”を1台に搭載できるオールインワンプロテクションアプライアンス“Proventia M(プロベンティア エム)”シリーズ(今年2月に発表)と、同社のセキュリティーセンター“セキュリティー オペレーション センター”(以下SOC)での24時間の監視サービスを合わせて提供する中小企業の社内ネットワーク向けのサービス。Provetia Mは、米インターネット セキュリティ システムズ(Internet Security Systems)社のセキュリティー情報組織“X-Force(エックスフォース)”の研究結果を反映したポリシーが適用されるほか、利用環境に応じてファイアーウォール機能やアンチウイルス機能などを自由に組合わせられるのが特徴。ウイルスやワームなどの外部からの感染防御や、P2P/チャット/ウェブメールなどからの情報の漏洩を防止する機能も搭載するという。
MPS for MBSのサービスの特徴 | 従来サービスとの機能比較 |
また、同サービスはX-Forceが危険と認定した攻撃“X-Force認定全攻撃”の防御やハードウェア障害の通知などを保証するサービス(SLA:Service Level Agreement)も提供している。同社がSLAに違反した場合は、月額最大250万円を顧客に支払うとしている。
サービス保証内容の比較 |
SOCは、日本および海外に全5カ所に設置されており、日本では約40名のエンジニアによって24時間運営/管理されている。SOCは主に以下の4つの項目を担当している。
- デプロイメント
- 機器のセットアップやインストールなどサービス開始までを完全サポート
- デバイスマネージメント
- セキュリティーデバイスに対する、OSやプロダクトのバージョンアップやパッチの適用
- オファー マネージメント
- サービスの開発や機器の認定、提供するサービス内容を決定
- インフラストラクチャー
- SOCの監視ネットワークやデータベースの保守
SOCの仕組み |
また、SOCではサービス運営の監視を行なう“レベル1”、セキュリティーポリシーの変更や機器の制御を行なう“レベル2”、情報分析や緊急時の判断を行なう“レベル3”の3つに役割を分け、それぞれ同社の認定試験に合格した正社員だけで運営しているという。
マネージド セキュリティー サービス部部長の徳田敏文氏 |
利用料は、5名から50名までの事業所を対象にした“Proventia M10”が月額4万円、50名から250名までの“Proventia M30”が月額8万円、250名から500名までの“Proventia M50”が月額16万円となっている。