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【CEATEC JAPAN 2004 Vol.5】NTTドコモ、“デザイン重視”の“ムーバ”シリーズ携帯電話最新モデルを紹介

2004年10月06日 09時05分更新

文● 永島和夫

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薄型テレビの展示が目を引く今回の“CEATEC JAPAN 2004”だが、例年どおり携帯電話関連の出展も数多く見られる。開催初日となる5日、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)は、4日に発表された“ムーバ”4機種のプレゼンテーションを行なった。説明を行なったのは、同社プロダクト部第2商品企画担当部長の徳弘徳人氏。

プロダクト部第2商品企画担当部長の徳弘徳人氏

今回紹介された4機種はいずれも“デザイン重視”をうたった製品。まず徳弘氏は、このような端末が登場した背景として、「携帯電話市場が成熟期を迎え、ユーザー志向が多様化し、ラインナップの充実が必須。基本とされる以外に、カラーとかデザイン、形状の志向が強まっている」と説明した。現在のドコモのラインナップは、機能をキーとして分類した“FOMA 90x”シリーズ、“ムーバ 50x”シリーズ、“ムーバ 25x”シリーズの3つのシリーズと、コンセプト端末の『premini』や“らくらくホン”シリーズがあり、今後は多様化するユーザー志向に対応するため、デザインに特化したコンセプト端末の強化を図っていくとした。

今回の4機種を“ムーバ”シリーズとして開発した理由を解説するスライド

今回登場した4機種は、いずれもPDC方式の“ムーバ”シリーズ。“第3世代”のFOMAではなく、“第2世代”のムーバである理由としては、「ムーバとすることで成熟した技術を利用し、低コストで開発期間の短縮ができる。さらに、小型軽量であるとか、基本機能以外の付加価値を付けるという多面的な端末開発ができ、コンセプト端末としてはムーバが最適であると考え、開発に至った」と述べた。

各機種のコンセプトに基づいた衣装をまとい、新機種を手にするスタッフ

各製品の解説では、まずはじめに『premini-S』を紹介。同機は、小ささを求める人に向けて開発したもので、従来の『premini』の発展型とし、丸みを帯びた外見のほか、スロープキーを左右にラウンド状にすることで使いやすさを増し、外装のイメージに合わせたメニュー画面に変更したという。

『prosolid』は“NTTドコモ最薄”の2つ折り端末とし、強度を確保するためにアルミとマグネシウムを素材に採用し、実用性を持った機能として、名前をキーワードとしてデータ連携ができる“パートナー電話帳”を搭載した。

オーディオプレーヤー機能を備える『Music PORTER』は、MDプレーヤーを連想させる外見で、NTTドコモ初となるFMラジオ受信機能も持つ。オーディオプレーヤー機能を利用するのに必要なものはすべて付属している“パック製品”として販売され、本製品のパッケージのほかにはパソコンだけあればCDから音楽を取り込んで本機で再生する、というところまでできるようになっている。また、液晶ディスプレー左端の楽曲や放送局の情報を表示できる横長のディスプレーも特徴のひとつだという。

また、『Lechiffon』は“可愛さを見つけたい人へ”とのコンセプト。合成皮革ややわらかいプラスチック素材の採用、ジョイント部の新バネ構造や裏地を見せるところなどが特徴で、徳弘氏は「単に“皮を貼り付けただけ”(のデザイン)ではない」と述べた。

最後に、記者の質問に答える形で、今回の4モデル販売施策について説明した。これらの端末の販売予測については1機種あたり“上のほうではない数十万台”とし、広い一般のユーザーに向けた製品というよりも、こだわりの強いユーザー向けの端末になることを強調した。

なお、各製品の編集部による予想実売価格は、『premini-S』『prosolid』が1万円台、『Music PORTER』『Lechiffon』が2万円台。

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