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モバイル放送、移動体向け衛星デジタル放送“モバHO!”の本放送を20日に開始――シャープや東芝が受信端末を発表

2004年10月04日 23時14分更新

文● 編集部

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モバイル放送(株)は4日、移動体向け衛星デジタル放送サービス“モバHO!”の本放送を20日に開始すると発表した。“モバHO!”は、個人/移動体向けにSバンド(2.6GHz帯)を利用する有料の衛星デジタル放送で、東経144度の衛星を利用するため、沖縄と小笠原諸島などの離島を除く全国どこでも同じ番組を視聴できるのが特徴。視聴には専用の受信端末を利用する。コンテンツには、映像系の番組が7チャンネル、音楽系の番組が30チャンネル。そのほかデータ情報サービスとして1チャンネル(約60タイトル)が用意されている。

月額視聴料は、基本料(400円)とパック料金/チャンネル料金の合計で、初回時のみ加入料の2500円が必要。パック料金は、“モバHO! A”(映像/音楽/音声)が月額2080円、“モバHO! B”(映像)が月額1380円、“モバHO! C”(音楽/音声)が月額1380円、“モバHO! D”(データ情報サービス)が月額300円。チャンネル料金は、競馬情報番組の“グリーンチャンネル”が月額1260円。

本放送の開始に合わせてシャープ(株)と(株)東芝が専用受信端末を発表した。

“ハンディ・スタイル” “ホリゾンタル・スタイル”
“ハンディ・スタイル”“ホリゾンタル・スタイル”
シャープの『4E-MB1』

シャープのモバイルAVプレーヤー『4E-MB1』は、片方の手で持つ“ハンディ・スタイル”やテーブルに置いた“ホリゾンタル・スタイル”など、利用シーンに応じて角度を変えられる“ツインビュースタイル”の3.6Vインチ液晶ディスプレー(320×240画素、280cd/m2、視野角は上80度/下50度/左右80度)を採用したほか、本体のスロットに装着したSDメモリーカードに録画/録音した番組などを、通常より約25%時間を短縮して再生できる“早見・早聞き視聴”機能を搭載しているのが特徴。SDメモリーカードを利用して、モバイル放送の番組の記録/再生(256MBのSDメモリーカードで1時間~1時間30分程度)のほか、液晶テレビ“AQUOS”でSDメモリーカードに記録した映像、デジタルカメラで撮影した静止画、パソコンでダウンロードした電子書籍(XMDF/TEXT形式)の保存や再生が可能。音楽放送を聞きながらSDメモリーカードの静止画や電子書籍を見ることができる“ながら視聴”機能も用意されている。受信チャンネルは000~999チャンネル。

そのほか、設定した時刻に自動的に電源が入り番組を受信する“視聴予約”、放送中の番組一覧から視聴したい番組を選べる“裏番組表”、視聴中の番組やSDメモリーカードに録画した番組の詳細情報を表示する“番組情報表示”、よく見るチャンネルだけを12チャンネルまでプリセットできる“お好み選局”などの機能も利用できる。

本体サイズは幅86.8×奥行き152×高さ27.5mm、重量は約280g(バッテリーパック、ハンドストラップ込みで約335g)。出力端子として、映像出力(コンポジットビデオ、ミニジャック)、イヤホン出力(ステレオミニジャック)を装備し、外部アンテナ接続端子も用意されている(ダイバーシティー対応)。電源は同梱のリチウムイオンバッテリーパック(DC7.4V)やACアダプター(DC10V)を利用できる。消費電力は4.5W。バッテリーパックによる連続使用時間は約1時間45分。発売は11月19日。

『MTV-S10』
東芝の『MTV-S10』

東芝のモバイル放送受信機『MTV-S10』は、3.5Vインチ液晶ディスプレー(320×240画素)を搭載し、EPG(電子番組表)に対応した受信端末。モバイル放送では通常、電源投入から放送映像が表示されるまでに十数秒程度の待ち時間がかかるが、その間、好きな画像を表示できる機能や、チャンネルをプリセットできる“お好みチャンネル設定機能”、すばやく選局するための“高速チャンネル切換機能”のほか、同社の11月上旬発売予定のデジタルハイビジョン液晶テレビ『37LZ150』『32LZ150』でSDメモリーカードにMPEG-4録画した地上アナログ放送番組を再生する機能なども搭載している。512MBのSDメモリーカードを利用すれば最大約2時間20分、音楽/音声なら約20時間の記録が可能という。

電源はリチウムイオンバッテリーパック(DC3.7V)を利用し、映像/音楽/音声チャンネル視聴では最大1時間45分、データ情報サービスやSDメモリーカードに記録された番組では約2時間45分の再生が可能。消費電力は約3.6W。本体サイズは幅99.8×奥行き113.5×高さ35.5mm、重量は約320g(リチウムイオンバッテリーパック含む)。本体にアンテナを内蔵するほか、付属の外部アンテナの利用も可能。出力端子は、AV-OUT(外部AV出力)とステレオヘッドフォン(ステレオミニジャック)を備えている。本体カラーがパールホワイトの『MTV-S10』とチタングレーの『MTV-S10T』の2モデルをラインアップする。発売は11月1日。

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