開発コードネーム“NV43”こと“GeForce 6600”を搭載したビデオカードのサンプル版が登場した。Gainward製「1760PCX TV-DVI 128MB」という製品で、PCI Express×16に対応したビデオカードだ。
コードネーム“NV43”こと“GeForce 6600”を搭載したビデオカードのサンプル版。Gainward製「1760PCX TV-DVI 128MB」 | メモリに貼られたシールには“GF6600”の文字が確認できる |
“GeForce 6600”は上位モデルの“GeForce 6600 GT”とともに、先月12日にNVIDIAが発表したGeForceシリーズの新GPUだ。すでに販売中の“GeForce 6800シリーズ(GeForce 6800/6800 GT/6800 Ultra)”の廉価版にあたる製品で、その“GeForce 6800シリーズ”と比べて内部アーキテクチャーを簡略化したほか、コア/メモリクロックなどを低く抑えることで低価格化、外部電源供給の省略、ならびに1スロットでの装着を実現したもの。さらに、HSI(AGP-PCI Expressブリッジ)を搭載している同社のPCI Express対応モデル“GeForce PCXシリーズ”と異なり、PCI Expressにネイティブ対応となるのも大きな特徴だ。
なお、注目のSLI(Scalable Link Interface)をサポートするのは、上位モデルの“GeForce 6600 GT”(ほかにGeForce 6800 GT/6800 Ultraもサポート予定)で、下位モデルの“GeForce 6600”はサポートしない。そのほか“GeForce 6800シリーズとの主な違いは、パイプラインを8に削減(GeForce 6800 Ultra/GTは16、GeForce 6800は12)。メモリインターフェイスを256bitバスから128bitバスに変更という。
裏側。基板は全体的にシンプルな印象を受ける | 搭載するDDR128MBメモリは、Hynix製3.6nsで特別ヒートシンクなどの類は使われていない | |
インターフェイスはTV-OUT/DVI/VGA | パッケージはないが、TV-OUTケーブルとDVIへの変換コネクタ、ドライバCDが付属していた |
入荷したサンプル版のカードを見てみると、装着されている冷却用のファンとヒートシンクは小型で、全体的にシンプルな印象を受ける。搭載するDDR128MBメモリは、Hynix製3.6nsで特別ヒートシンクなどの類は使われていない。インターフェイスはTV-OUT/DVI/VGA。TV-OUTケーブルとDVIへの変換コネクタ、ドライバCDが付属。また代理店の資料によると、コアクロックは300MHz、メモリクロックは275MHzとなっている。
製品は、明日からツクモパソコン本店でデモされる予定。今のところ、発売日及び価格は不明だが、「今月中旬頃には入荷するだろう」ということだ。
入手した資料によると、コアクロックは300MHz、メモリクロックは275MHzとなっている |