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エプソンダイレクト、新デザインのミニタワー筐体を採用した『Endeavor MT8000』など2製品を発表

2004年08月03日 12時33分更新

文● 編集部 内田泰仁

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エプソンダイレクト(株)は3日、ミニタワー筐体のデスクトップパソコン『Endeavor MT8000』と、低価格A4ノートパソコン『Endeavor NT2700』を発表した。両モデルとも注文時にスペックを自由に選択できるB.T.O.(Build To Order)に対応し、同日より受注を開始し、順次出荷する。最小構成価格は『Endeavor MT8000』が8万5050円、『Endeavor NT2700』が8万9880円。

『Endeavor MT8000』

『Endeavor MT8000』は、従来製品でミニタワー筐体の『Endeavor MT7500』および『Endeavor MT7500』の上位機種となる製品。パフォーマンス/拡張性/安定性/信頼性と、コストとのバランスを重視し、企業向け販売も視野に入れた製品と位置付けているという。

ケースのデザインは、7月に発表されたミドルタワー筐体の『Endeavor Pro3000』のものを踏襲し、ホワイトのフロントベゼルにグレーのパーツをあしらったものに変更されている。ケース内部の熱対策として、エアダクトによる直接吸気を行なうとともに、ケース内のエアフローにも考慮した設計となっている。また、拡張性を重視するために電源ユニットには容量350Wのものを採用し、将来的な内蔵パーツ類の増設にも備える。なお、『Endeavor Pro3000』はケース内の各パーツの着脱にドライバーなどの工具類が必要ない“ツールフリー”設計となっているが、部品点数が多くなることなどから、ケースを小型化した本機はこのデザインの導入は見送られている。

B.T.O.メニューで選択できるCPUは、インテルのPentium 4 520-2.80GHz~同 560-3.60GHz、チップセットはPCI Expressに対応したIntel 915G+ICH6。メモリーはPC3200デュアルチャンネルDDR SDRAMを使用し、B.T.O.により256MB~3072MBから選択できる(同容量メモリーモジュールを2枚1組で使用、メモリーソケットは4基)。HDDは、Ultra ATA/100接続では40~250GB(2台まで搭載可能)、シリアルATA接続では80~160GBが選択可能(3台まで搭載可能)で、最大搭載台数は両規格合計で3台。なお、シリアルATAとUltra ATA/100接続のHDDが混載されている場合のOS起動は、シリアルATA側が優先となる。光ディスクドライブは、CD-ROMドライブ、CD-RW&DVD-ROMコンボドライブ、DVDマルチプラス(DVDスーパーマルチ)ドライブから選択でき、2台内蔵可能。

拡張スロットはPCI Express 16x×1/同1x×1/PCIスロット×2。最小構成でのビデオチップはチップセット内蔵のものとなるが、B.T.O.によりATIテクノロジーズ『RADEON X600 XT』搭載ビデオカード(PCI Express 16x接続、ビデオメモリー128MB)の追加も可能。オンボードのEternetコントローラーには、信頼性を重視して10/100BASE-TX対応の『インテル82562EZコントローラ』を採用したという。このほかのインターフェース類は、USB 2.0×6、IEEE 1394×2(6ピン×1、4ピン×1)、PS/2×2、シリアル、パラレル、ディスプレー出力(ミニD-Sub15ピン)、サウンド入出力(ライン入力、ライン出力、マイク入力各1)。

B.T.O.で追加可能なオプションとしては、前述のビデオカードのほか、FDD、マルチカードリーダー付きFDD、サウンドカード、1000BASE-T対応ネットワークカード、テレビチューナーなどが用意される。

OSはWindows XP Home Edition/XP Professional/2000から選択。パッケージには標準でリカバリーCD-ROMと、各種デバイスドライバーとウイルス対策ソフト『Norton AntiVirus 2004 OEM版』などが収録された“ドライバCD”が付属する。本体サイズは幅179×奥行き406×高さ368mm、重量は最小構成時で約11kg。

最小構成価格は8万5050円で、CPUがPentium4 530-3EGHz、メモリーが512MB、HDDがHDDが120GB(シリアルATA接続)、光ディスクドライブがCD-RW&DVD-ROMコンボドライブ、OSがWindows XP Home Editionの場合の価格は11万2350円。

『Endeavor NT2700』

A4ノートパソコン『Endeavor NT2700』は、2003年12月発表の『Endeavor NT2600』の後継となる製品で、同社によると今後順次既存製品と置き換えとなるという。個人ユーザーのセカンドマシンや企業ユーザーのメインマシンを想定したコストパフォーマンスを重視した低価格ノートパソコンで、従来どおりB.T.O.によるカスタマイズにも対応する。

従来モデルは、CPUにモバイルCeleron/モバイルPentium 4、チップセットにSiS M650を採用していたが、今回はCeleron M 310-1.20GHz~同330-1.40GHz/Pentium M 715-1.50GHz~同755-2GHz、Intel 825GMに変更されている。筐体デザインも一新され、従来よりもスタイリッシュさと薄さが際立つものに変更されているが、CPUの変更により発熱が抑えられたため、スリム化(高さは従来より7mm減の38mm)と軽量化(従来より0.4kg減の2.6kg)も合わせて進められている。

液晶ディスプレーは14.1インチTFTまたは15インチTFT(表示解像度はいずれも1024×768ドット)、メモリーは128~1024MB(PC2700 DDR SDRAM、SODIMMメモリースロット×2)、HDDは30~60GB(Ultra ATA/100接続)、光ディスクドライブはCD-ROMドライブまたはCD-RW&DVD-ROMコンボドライブからそれぞれ選択可能。15インチTFT液晶ディスプレーを選択した場合のみ、IEEE 802.11a/b/g対応の無線LAN機能を追加できる。これは、前モデルまでの実績で、低価格な14インチモデルを選択したユーザーの無線LAN追加例が少なかったことから検討した結果だという。

インターフェース類は、PCカードスロット(TypeII×1)、SDカード/MMC/メモリースティックおよびメモリースティックPro対応の3 in 1スロット×1、USB 2.0×4、IEEE 1394(4ピン)×1、ディスプレー出力(ミニD-Sub15ピン)、マイク入力×1、ライン入力×1、ヘッドフォン出力/光デジタルオーディオ出力共用×1、パラレル。ポインティングデバイスは従来どおりクリックボタンを2つ備えたタッチパッド。キーボードは、19mmピッチ/3mmストロークで、従来モデルに比べるとPageUPおよびPageDownの2キーが追加されている。また、Windowsを起動せずにCD再生が可能で、そのための操作キーとして、CD電源/再生/停止/早送り/巻戻しの各キーを装備する。

本体サイズは幅328×奥行き288×高さ38mm(最薄部38mm)、重量は最小構成時で約2.6kg。バッテリーはリチウムイオンバッテリーで、駆動時間は15インチTFT液晶ディスプレー搭載時で約2.5時間、14.1インチTFT液晶ディスプレー搭載時で約5時間(いずれもJEITA測定法1.0による)。OSはWindows XP Home Edition/XP Professional/2000から選択。パッケージには標準でリカバリーCD-ROMと、各種デバイスドライバーとウイルス対策ソフト『Norton AntiVirus 2004 OEM版』などが収録された“ドライバCD”が付属する。

最小構成価格は8万9880円で、CPUがCeleron M 330-1.40GHz、メモリーが256MB、光ディスクドライブがCD-RW&DVD-ROMコンボドライブ、HDDが40GB、液晶ディスプレーが15インチ、LAN機能が有線LANのみ、OSがWindows XP Home Edition、4セルバッテリー付属の場合の価格は12万1380円。

また同社は、これらの製品の発表と同時に、B.T.O.の新設メニューとして、法人限定で最小5台から選択可能な導入作業代行サービス“キッティングBTO”サービスを開始すると発表した。これは、法人が5台以上の同一構成のモデルを注文した場合に選択できるサービスで、あらかじめ顧客側が作成した“HDDマスター”(アプリケーションや各種共通設定などをインストールしたHDD)を基に、オーダーしたほかの製品にもそのHDDの内容をコピーし、個別のネットワーク設定なども行なった状態で出荷するというサービス。従来このようなサービスは、法人の大規模導入時にのみに提供していたが、SOHOユーザーなどに向けて小口サービスも提供していくとしている。

対象となるモデルはEndeavorシリーズ各機種で、電話受注限定で対応する。主なサービス内容は、HDDマスターコピー(1台あたり5250円)、復旧用バックアップメディア作成(4万2000円)、ネットワーク設定(3150円)、BIOS設定(2100円)、ラベル貼付(315円~)、など。

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