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マイクロソフト、Mac向けゲームソフト『マイクロソフト ヘイロー コンバット エボルヴ Mac版』を今秋発売

2004年07月26日 19時39分更新

文● 編集部 内田泰仁

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マイクロソフト(株)は23日、(株)J-WAVE主催のイベント“J-WAVE CREATIVE & COOL SESSION powered by Microsoft Office for Mac”に特別協賛し、同イベント会場となった東京・代官山のクラブ“UNIT”にて、製品説明会を行なった。この中で同社は、パソコン向けゲームソフトシリーズとして新たに、Macintosh専門ブランド“Microsoft Mac Game Collection”を立ち上げ、その第1弾タイトルとして、XboxからWindowsに移植された3Dアクションシューティングゲーム『マイクロソフト ヘイロー コンバット エボルヴ』のMac版を発売すると発表した。

この日のイベントは、『Microsoft Office 2004 for Mac Proffesional Edition』(以下Office for Mac Professional)の発売を記念して開催されたもので、Office for Mac Professionalは同じ23日より一般店頭などで発売されている。イベント会場内で行なわれた製品説明会では、同社のMacintosh向け事業の展開やOffice for Mac Professionalの概要説明、さらには同社初の製品となるMacintosh向けゲームに関するプレゼンテーションやデモプレイが披露された。

マイクロソフト執行役パーソナルシステム事業部事業部長の五十嵐章氏マイクロソフトのMacintosh関連ビジネスの展開

『Microsoft Optical Mouse by StARCK』。フランスのデザイナー、フィリップ・スタルク氏がデザインを担当
冒頭の挨拶を行なった同社執行役パーソナルシステム事業部事業部長の五十嵐章氏は、Office製品群、キーボード&マウス、パートナー企業との協業、新カテゴリーとなるゲームを展開の柱としていくと述べ、特にパートナーとの協業に関しては「((株)ジャストシステムやJ-WAVEなど)Windows市場とは違うパートナーとの協業も積極的に展開していく」とMacintosh向け事業の独自性を示した。また、この日は詳細な情報は明らかにされなかったが、フランスのデザイナー、フィリップ・スタルク(Philippe Starck)氏がデザインを手がけた光学式マウス『Microsoft Optical Mouse by StARCK』も紹介。イベント会場内では実機の参考展示も行なわれた。発売は今秋を予定しているという。



パーソナルシステム事業部ホーム&リテール製品部エグゼクティブプロダクトマネージャの中尾毅氏『Microsoft Office 2004 for Mac Proffesional Edition』の製品パッケージ“Microsoft Office 2004 for Mac”シリーズのパッケージと価格

続いて登壇した同社パーソナルシステム事業部ホーム&リテール製品部エグゼクティブプロダクトマネージャの中尾毅氏は、Office for Mac Professionalの概要を説明。Office for Macは“Mac First”“Mac Only”の独自機能の搭載と、Windows版Officeとの互換性向上を目標とし、特に『Microsoft Virtual PC 7 with Windows XP Professional』もパッケージに含まれる(※1)Office for Mac Professionalは「究極の互換性を追及した製品」だとしている。また、五十嵐氏が触れたパートナー企業との協業も含め、「クリエイティブなマーケット、カルチャーを作っていきたい」とMacintosh市場での展開についての抱負を述べた。

StanderdとProfessionalの違い『Microsoft Virtual PC 7 with Windows XP Professional』実行中の画面
※1 『Microsoft Virtual PC 7 with Windows XP Professional』はまだ現在開発中。Office for Mac Professional購入ユーザーには出荷後に後送となる

デジタルステージの代表取締役、平野友康氏『ID for WebLiFE』の画面。テンプレートを選択して中身のコンテンツを作りこんでいくホームページ作成ソフトデモンストレーションで作成したページ。写真とコメントを主体としたページが簡単にできあがる

また、中尾氏のセッションでは、ゲストスピーカーとして(株)デジタルステージの代表取締役、平野友康氏を紹介、同社の最新製品でMacintosh用ホームページ作成ソフト『ID for WebLiFE』のデモンストレーションを行なった。平野氏はこの製品を「普通のソフト会社が作らないようなソフトを作りたい」という基本姿勢から開発したと述べ、「誰でも簡単に作れて、(ファイル管理や構造を考えずに)文章や写真を作ることを中心に考える」ことを目指し、「中身を作れる人の役に立つ」製品としたと述べた。

マイクロソフトのパーソナルシステム事業部ホーム&リテール製品部プロダクトマネージャ、風間彩氏『マイクロソフト ヘイロー コンバット エボルヴ Mac版』のタイトル画面

この日最後のセッションでは、Macintosh専門ゲームブランド“Microsoft Mac Game Collection”と『マイクロソフト ヘイロー コンバット エボルヴ Mac版』に関して、同社パーソナルシステム事業部ホーム&リテール製品部プロダクトマネージャの風間彩氏がプレゼンテーションとゲストを招いてのデモプレイを披露した。専門ブランドの立ち上げの背景について風間氏は、

  • 日本ではMacintoshのコンシューマーへの出荷数が多いにもかかわらず、日本語化されているタイトルが少ない
  • 近年のMacintoshのハードウェアスペックは、特別な拡張をすることなく比較的ハイスペックが要求されるゲームをプレイ可能な環境になっている
  • 米国にMacintosh向けゲームのパートナー企業が複数あり、日本の開発部門と連動しながら日本語版を発売することが可能

といったことから検討した結果だとした。

ゲーム中の画面(画像はすべてMacintosh版のもの)。クオリティー面での違いはないという

動作確認済み本体の一覧
同ブランド最初のタイトルとなる『マイクロソフト ヘイロー コンバット エボルヴ Mac版』は、Xboxでオリジナル作が登場した一人称視点の3Dアクションシューティングゲーム。今回発売する製品はWindows版からの移植となり、ゲーム内のテキストメッセージやメニュー、音声が完全日本語化される。同ソフトは一人プレイ用のシナリオモード“キャンペーンモード”も用意されているため、日本語化のメリットが高いとしている。

この系統のシューティングゲームで盛んなネットワーク対戦については、Macintosh版ユーザー同士だけでなく、Windows版ユーザーとの対戦も可能。また、同社製の3ボタン以上のマウスや、アップルコンピュータ製の“Cinema Display”シリーズや“PowerBook G4”シリーズのようなワイドディスプレーなどはすでに動作確認済みで、ゲームのプレイに使用できるという。さらに、今秋を予定している発売に向けて、予約キャンペーンや発売キャンペーン、“Apple Store(アップルストア)”での発売記念イベントを実施するとしており、正式な発売日と価格とともに、8月上旬にスケジュールなどを発表するとしている。



米国の開発会社、Destineer社のMacintosh製品担当ジェネラルマネージャー、アル・シリング(Al Schilling)氏。「日本でMacintosh向け製品をマイクロソフトという協力なパートナーとともにリリースできるというのは非常にエキサイティング」とコメントアップルコンピュータ(株)マーケティング本部ワールドワイドディベロッパリレーションズ、プロダクトマーケティング部長の服部浩氏。新ブランド立ち上げのきっかけはマイクロソフト関係者との飲み会とのことだったが「そのときはフライトシミュレーターで、という話もあったんですが」とこぼれ話を披露デモプレイと本作の特徴を語った、Windows版ヘイローの対戦プレイの世界大会5位入賞プレイヤー、SIGUMA氏。デモプレイでは実際に会場内のマシンを利用して対戦プレイを行なったが、この日のSIGUMA氏はかなり手加減していたかも!?
『マイクロソフト ヘイロー コンバット エボルヴ Mac版』発表セクションのゲストスピーカー

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