|
---|
年末に量産開始予定の“ユビキタスIP電話端末” |
ネットツーコム(株)と(株)富士通研究所は、共同で開発した“ユビキタスIP電話端末”をインテル(株)のブースでアピールしていた。展示されていたのはモックアップで詳細は不明だが、2.2インチのQVGA液晶ディスプレーを搭載し、IEEE 802.11bに対応する。いわゆる“ワイヤレスIP電話”だが、コンパクトフラッシュ(CF)スロットを本体上部に用意しており、外付けのCFカード型通信カードを交換することにより各種の公衆無線網に対応するのが特徴。またOSはWindows CE .NET 4.2でLinuxへの対応も検討中だ。CPUには米インテル社製の『PXA273』を採用している。音声コーデックはG.711とG.729Aに対応する。モックアップには“AirH””の128kbpsパケット方式に対応した通信機能内蔵コンパクトフラッシュ(CF)カード『AH-H403C』が装着されていた。
|
---|
ブースにあったのはモックアップだったが、本体上部にはコンパクトフラッシュ(CF)スロットを用意する |
|
---|
ターゲットはPDAやPocket PCのユーザー。「究極的には業務アプリケーションを作り込んで各企業がソリューションとしてエンドユーザーに提供する」 |
ネットツーコムの慶長久和氏は、「キャリアフリーでつなぐことができるのが特徴だ。たまたま今はAirH”がつながっているが、FOMAでもいい。それは利用者が選択できる」「もうひとつの特徴は、はっきりいってパソコンだということ。PDAが携帯タイプになったと考えてもいい。ここにはPowerPointかExcelが搭載されてくるだろうし、メモリーカードのデータを参照することもできる。底面にはUSBポートが搭載されているので、プロジェクターをつなげればプレゼンテーションもできる」と話す。ターゲットはPDAやPocket PCのユーザー。「究極的には業務アプリケーションを作り込んで各企業がソリューションとしてエンドユーザーに提供する」ことだという。8月下旬にサンプル出荷予定で、現在、10台1セットで購入企業を受付中。量産開始は年末になる。