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協和エクシオ、FOMA端末から映像の閲覧やカメラの操作が可能な“FOMA対応映像モニタリングシステム”を発表

2004年07月06日 22時29分更新

文● 編集部 内田泰仁

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(株)協和エクシオは6日、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)の“FOMA”対応携帯電話端末を利用した大規模広域監視カメラソリューション“FOMA対応映像モニタリングシステム”を発表した。受注開始は8月2日で、機器費および設定費を含む価格は225万円から(工事費、保守・運用費別)。

“FOMA対応映像モニタリングシステム”のシステム概要。図中の上半分は同社従来製品“ネットワーク映像監視システム”と共通

“FOMA対応映像モニタリングシステム”は、同社が2003年より販売しているIPネットワークを利用した監視カメラソリューション“ネットワーク映像監視システム”をベースとしたシステム。“ネットワーク映像監視システム”は、インターネットやLANなどのIPネットワーク上に、カメラを接続したネットワーク機能付き専用MPEG-4エンコーダー/デコーダーボックスや、カメラの管理や制御とエンコーダーから送られる映像の蓄積を行なう管理/画像蓄積サーバーを設置し、遠隔地の状況を映像で監視するシステムで、

  • 既設のIPネットワークが使用可能なのでシステム構成がシンプルで安価
  • ネットワークにより数百台規模のカメラを一元管理し、さらに複数の拠点から映像モニタリングが可能
  • MPEG-4を採用したことにより長時間/高フレームレート(毎秒30フレーム)な映像の閲覧/蓄積が可能
  • 音声録音や外部センサーとの連動などの機能が追加可能

といった特徴を持つ。

FOMA対応端末で監視カメラの映像を見ている画面。カメラが会場の暗部を向いていたため画質がわかりにくいが、実際にはカメラの前を通る人物の顔が特定できるレベルのスムーズな映像が配信されていた会場に設置されていたデモ用のカメラ。右端の屋外用カメラは上下左右首振り機能を持つが、FOMA対応端末からこれらの動作はすべて操作可能

今回発表された“FOMA対応映像モニタリングシステム”では、FOMA対応端末での監視カメラ映像のモニタリングが可能になったほか、

FOMA対応端末からのマルチベンダーカメラ制御
小型の固定カメラやドームカメラ、大型の屋外用カメラなど、各社製のカメラを幅広くサポートし、FOMA対応端末からネットワークに接続した最大1万台までのカメラのコントロール(上下左右の首振り、首振り速度の調節、ズーム、表示切り替え)が可能。事前にチェックしたいカメラ撮影位置を設定しておき、すぐにFOMA対応端末の画面に表示させる“カメラプリセット”機能も持つ
“FOMA-TV電話”機能によるイベント通知
カメラ映像の変化を検知した際や、ドアセンサーなどの外部スイッチの作動により、カメラの映像を登録したFOMA対応端末へ、“FOMA-TV電話”を利用して自動的に映像を配信することが可能。また、異常検知発生前後(前後各15秒間)の映像を閲覧することもできる
FOMA対応端末を利用したカメラ映像転送やアラーム動作
FOMA対応端末側で撮影しているカメラ映像を、FOMA対応端末側の操作によりネットワーク上の管理端末のディスプレーに表示させることが可能。また、監視カメラや監視端末に備え付けたアラーム(サイレンやパトライトなど)を、FOMA対応端末から動作させることもできる

といった機能が追加されている。

同社が提供するシステムの構成は、専用MPEG-4エンコーダー/デコーダー、映像監視クライアントとなる監視映像デジタルビデオレコーダーソフトウェア(カメラコントロール機能搭載)、カメラ(設置場所や用途により各社製品より選定)、管理/画像蓄積サーバー(Windowsマシン。CPUやHDD容量などのスペックは用途に応じて設定)、FOMA対応端末とのゲートウェイとなる映像/音声入出力アダプター『Viewer Port』(NTTドコモ製)、など。日本全国の同社サービス拠点による24時間/365日の保守サービスにも対応する。

鉄道事業向けの設置提案事例ホテル/マンション向けの設置提案事例

価格は225万円から(機器費、設定費含む。工事費、運用・保守管理費は除く)。小型カメラ16台を接続したシステムの場合、価格は約366万円程度になるという(機器費、設定費含む。工事費、運用・保守管理費は除く)。同社では、同社では、ターゲットおよび提案先として、ホテルやマンション、工場、データセンター、鉄道、チェーン店舗などを想定し、販売目標は2005年3月期に2億円、2006年3月期では5億円を目指すという。

協和エクシオの専務取締役ITソリューション事業本部長、浅川進氏同社が掲げる“エクシオソリューション”の基本コンセプト

この日開催された製品発表会では、製品の説明に先立ち登壇した同社専務取締役ITソリューション事業本部長の浅川進氏が、同社の沿革や事業展開を説明。情報通信ネットワーク関連の建設・構築事業を基礎とした同社の事業経験を生かし、エンジニアリングソリューション、ITソリューション、エコソリューションの3つの事業を柱とする“エクシオソリューション”を事業展開のテーマとして掲げていると述べた。また今後は、各ソリューションや、IP/モバイル/ソフトウェア/ブロードバンド技術といった同社の得意技術分野、全国に拠点を設けるサービス網により、コンサルタントから設計、施工までを、ソフト/ハード/サービスの3側面から一貫して顧客に提供していくとしている。

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