「高篠さんの時代はよかった」
パーティーでは、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏の司会のもと、ソニー副社長 兼 COOの高篠静雄氏、ソニーマーケティング(株)代表取締役の宮下次衛氏、ソニー業務執行役員 IT&モバイルソリューションズネットワークカンパニー パーソナルオーディオカンパニープレジデントの福島貴司氏、エイベックス ネットワーク(株)代表取締役社長の前田治昌氏による、ウォークマンにまつわるトークショーが開催された。
(左から)鳥越俊太郎氏、高篠静雄氏 | (左から)宮下次衛氏、福島貴司氏 |
ウォークマンの将来像について、初代ウォークマンの企画/開発に携わった“Mr.ウォークマン”こと高篠氏は、「ウォークマンという商品は、大きな文化を創った。生活も変えた。今後は色々なメディアとともに横の広がりがあるだろうし、メディアごとの深堀りもあるだろう。人間が耳をもっている限り、姿かたちをかえながら、ウォークマンは絶対になくならない」と“不滅”宣言を行なった。
(左から)福島氏、前田治昌氏 |
一方、現在のウォークマンプロジェクトの担当である福島氏は、「高篠さんの時代はよかった。ちょろっと小さいものをつくって、みんながビックリしてくれて。今は技術が進んで、お客さんの頭が進んじゃってて、我々が出すものは想像されている。だけど我々技術者は、なんとか皆を驚かそうと。ここのところが一番辛い」と、現担当としての苦労を端的に語った。それでも、「ビックリして楽しんでいただけるもの」を作る“極秘作戦”が、具体的な情報は一切明かされなかったが「山のようにある」と意気込みを語った。
なお、メディアージュ3階のショールーム“ソニースタイル”では、一般を対象としたウォークマン25周年イベントとして、TPS-L2からNW-HD1まで歴代のウォークマンを集めた“ウォークマンギャラリー”という展示を、8月2日まで行なう。入場料は無料。