ノベル(株)は24日、個人/ワークグループ向けのLinux OSの最新版として、カーネル2.6ベースの『Novell SUSE LINUX Professional 9.1日本語』の販売を7月8日に開始すると発表した。ベーシック版と日本語環境を強化したプレミアム版の2種類をラインアップする。価格はオープン。
『Novell SUSE LINUX Professional 9.1日本語版』は、カーネル2.6を採用し、32bit/64bit CPUに対応したLinux OS。デスクトップ環境として『KDE 3.2.1』と『GNOME 2.4』を搭載しており、KDEにはオフィスソフト『OpenOffice.org』、個人情報管理(PIM:Personal Information Manager)ソフト『Kontact』、インスタントメッセンジャー『Kopete』、パスワード/アクセス情報の集中管理ツール『KWallet』、ミュージックプレーヤー『Juk』などが含まれ、GNOMEには、画像編集ソフト『GIMP 2』、インスタントメッセンジャー『gaim』、ビデオ会議ツール『gnomemeeting』、ビデオ会議ツールなどが含まれる。システム管理ツール『YaST』や、Windowsドメイン/Active Directoryに対応したファイルサーバーソフト『Samba 3.0』も付属する。
プレミアム版は、日本語環境を強化するために、日本語変換ソフト『ATOK X for Linux』を搭載したほか、Windows/Micorosoft Officeで使われる日本語書体と同じ書体を13書体(リコーTrueTypeフォント)搭載するとともに、国内主要メーカーのプリンタードライバーソフトなどを搭載したパッケージ。日本語によるサポートサービス(90日間インストールサポート)も提供する。
対応CPUは、Celeron、Pentium/Pentium 4、Xeon、EMT64、K6/II/III、Duron、Athlon、Athlon XP/MP、Athlon 64。テキストインストールには128MB以上、GUIインストールには256MB以上のメモリーが必要。HDDは400MB以上で、2GB以上を推奨(全パッケージのインストールには6GB以上)。
同社では、ソースコード管理に企業向けサーバー製品のラインと同様に“AutoBuild”を採用しており、セキュリティーアップデートにも短期間で対応できるとしている。