シンビアン(株)は17日、ウイルス対策ソフトベンダーが“Cabir”と呼んでいるウイルスについて英シンビアン社(Symbian Ltd.)の対応を発表した。それによると、同ウイルスはSymbian OSを採用している携帯電話機に感染すると報告されているが、一般への感染は現時点で確認されていないないとしており、同ウイルスが「ウイルス作成が可能かどうかを調べるために人工的に作られた」ものであることを明らかにした。
“Cabir”には自動インストールの機能がなく、携帯電話機のユーザーが許可しなければインストールされず、許可なしでSymbian OSのセキュリティーを破ることは不可能としており、感染が一般に広がる危険性はきわめて低いという。また、“Cabir”に感染する可能性があるのは、海外で流通しているフィンランドのノキア社の“Series 60”のみで、日本市場向けの富士通のFOMAとUIQ機種には感染しないとしている。