このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

【ゲーム情報局】台湾Abit主催のゲーム大会“ACON4”が中国・上海で開催!世界一の栄冠はアメリカの18歳のプレイヤーに!

2004年06月09日 08時47分更新

文● アスキープラス編集部 相川いずみ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

台湾Abit Computer社が主催するゲーム大会“ACON(エーコン)4”の本選が6日(現地時間)、中国・上海の上海マートで開催された。 ACONは今回で4回目にあたるが、アジアからヨーロッパまで世界16カ国を集めるという世界規模な大会は初めて。『Diablo』や『Starcraft』などで知られる米Blizzard Entertainment社のRTS(リアルタイムストラテジー)ゲーム『Warcraft III The Frozen Throne(英語版)』(以下、『Warcraft III』)が今回の種目。

『Warcraft III』は、マップ上に建物や自分の兵士を作って戦い合うリアルタイムストラテジーゲーム。プレイヤーは、Human、 Undead、Orc、Night Elfという4つの個性的な種族からひとつを選んでプレーする。各種族には、ヒーローと呼ばれる強力なキャラクターが存在し、戦うことがによってレベルが上がり成長していく。広さや地形の異なるマップ、アイテム、魔法が多数用意され、それらをいかに使いこなしていくかが、勝利のポイントとなる。日本からは、4月10日に行われた“ACON4-JAPAN preliminaly 日本地区代表者選抜大会”にて、日本代表の座を勝ち取った大阪の学生ODETON選手が参加した。

主催は台湾Abit Computer社のほか、米インテル社、米キングストンテクノロジー社、カナダATIテクノロジーズ(ATI)社、米 Western Digital社、米ビューソニック製、米KIA Motors社といった全7メーカーが名を連ねる。大会前のステージでは、CPU、やマザー、メモリーなどのパーツを持った美女が壇上を闊歩し、紹介を行なった
大会中の様子。 2列に並んだパソコンの前に座り、真剣な表情でプレーする選手たち。すさまじい速さでキーボードとマウスを操る本選に出場した代表選手18名。15歳から22歳まで、平均年齢19歳と、若い世代の活躍が目立つ

中国、香港、台湾、タイ、韓国、日本、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、オーストラリア、スペイン、オランダ、ポーランド、ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン全21カ国より選抜された18名のプレイヤーがこの本選に参加。トーナメント形式による1対1の試合で2ゲームを先取したほうが勝利となる。種族ごとに特徴のある『Warcraft III』では、相手の種族や舞台となるマップによって戦い方も大きく変わってくる。勝ち抜くには実力だけでなく、運、そして気力や体力も必要な条件となる。本選では、世界最強プレイヤーのひとりである4K.Grubby 選手が準決勝前に敗退するなど、やや番狂わせの展開となった。日本代表のODETON選手は、優勝候補のひとりであるDEADMAN選手と一回戦で対決となり、惜しくも敗退した。

愛用のキーボードと賞品の車のキーを手にした、優勝者の北アメリカ代表mTw-Wizrad選手。彼いわく「幸運を呼び込むアイテム」というラッキーテトリスパンツを履いて試合に挑んだベスト4の選手。左より、mTw-Wizard選手、DEADMAN選手、SK.Sweet選手、YolinY.Suho選手。ちなみに、名前の前についている「mTw」や「SK」はプレイヤーによるクランの名称
大会中、いたるところでサインや写真撮影を求められていた選手たち。自分の着ているTシャツに直接サインを求めるファンも世界の決戦を見ようと、多数の観客が詰めかけた会場。好プレーには歓声があがり、勝負がつくごとに大きな拍手が巻き起こっていた

ベスト4に残ったのは、優勝候補であった韓国のSK.Sweet選手、アメリカのmTw-Wizard選手、ロシアのDEADMAN選手、そして堅実で粘り強いプレーで4K.Grubby選手にストレート勝ちを決めた中国のYolinY.Suho選手の4人。決勝は、準決勝で勝ち残ったmTw- Wizard選手とDEADMAN選手との対決になった。両者とも使用する種族は“Night Elf”。お互いに熟知した種族だけに、些細なミスが命取りとなる。序盤から果敢に攻めるDEADMAN選手の攻撃に対抗しつつ、強化した自軍を確実に操作していたmTw-Wizard選手が、見事ストレートで2勝し、世界一の座と、賞品としてKIAの自動車“qianlima.131AT”を勝ち取った。2位のDEADMAN選手には3500ドル(約38万円) 、3位のSK.Sweet選手には2000(約22万円)ドル、4位のDEADMAN選手には1000ドル(約11万円)がそれぞれ贈られた。

ちなみに今回の本選で使用されたマシンはすべて主催および協賛メーカーによるパーツを使用したものでスペックは以下のとおり。

CPU:Intel Pentium 4-3.2EEGHz
マザーボード:Abit『IC7-MAX3』(Intel875P)
メモリー:Kingston PC4000 DDR 1GB
グラフィックカード:ABIT『RX800 Pro』(ATI RADEON X800Pro/256MB)
HDD:Western Digital『WD Raptor』74GB

選手たちが持ち込んだ愛用のキーボード、マウスなどを調査したところ、18人中半数の9人がロジテック(ロジクール)製のキーボードとマウスを使用していた。

練習風景。各自持参した愛用のキーボードとマウス、マウスパッドを使用している
『Warcraft III The Frozen Throne』。中国では昨年9月にローカライズされ、多くのプレイヤーに支持されている(写真は英語版)。(C)2002- 2004 Blizzard Entertainment. All rights reserved. Blizzard is a trademark, and Battle.net, Blizzard Entertainment, The Frozen Throne and WarCraft are trademarks or registered trademarks of Blizzard Entertainment in the U.S. and/or other countries.

今後の予定として、2005年に世界規模の大会“ACON5(仮称)”が開催されることが発表された。また、台湾Abit Computerのマーケティングディレクターであるスコット サールウェル(Scott Thirlwell)氏は、今年の9月と12月にも、最新ゲームによるトーナメントを行なう方針も明らかにした。

“WCG”をはじめとした世界規模のゲーム大会で入賞経験を持つプロゲーマーFetaL1ty選手もゲストとして招かれ、大会前にスピーチを行なった

また、同社は『Quake』『UnrealTournament2004』といったFPSのプロゲーマーとして知られるFetal1ty選手をフィーチャーした商品を企画中。9月発売予定のFetal1tyデザインによるゲーム向けオリジナルマザーボードを皮切りに、オリジナルグラフィックスカードも登場する予定だ。これらの製品は、Fetal1ty選手の意見を全面に取り入れ、従来の製品とは基板のデザインから変更し、パソコンゲームの性能を最大限に引き出す仕様になるという。そのほかの展開として、6月よりポータルサイト“ABITGamer.com”をオープンし、同社Tによるゲームイベント情報やFetal1ty氏ブランドのニュースなどを提供していく。12月開催のゲーム大会では、“ABITGamer.com”を使ったオンラインによるトーナメントを企画中とのこと。日本での開催も予定されている。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ