このページの本文へ

ライブ!ユニバース、金星の太陽面通過を中継――イランと国内5ヵ所から

2004年06月04日 22時48分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

非営利団体のライブ!ユニバースは4日、日本時間の8日午後2時10分ごろから世界各地で観測される“金星の太陽面通過”現象をインターネットで中継するプロジェクト“LIVE! VENUS(ライブ・ビーナス) 2004”を実施すると発表した。金星が太陽の前を通過する現象が地球から観測できるのは122年ぶりで、日本では130年ぶりになるという。

同団体では、イラン(イスファハン工科大学)と国内5ヵ所(京都大学大学院理学研究科附属飛騨天文台/国立天文台/葛飾区郷土と天文の博物館/青森県内高等学校/岡山県内高等学校)の観測地点で捉えた映像を編集し、8日の午後2時から午後8時30分まで中継する。今回の中継では、イランからの映像と国内の映像を同時にウェブページで紹介するのが特徴。観測地点の距離が離れているため、太陽面上の金星の位置が視差の関係でわずかにずれて見えることから、地球と金星、太陽の距離を図ることが可能となる。中継ページでは、各観測地点におけるシミュレーション映像も紹介するという。

ウェブページでは、一定時間間隔で更新される“Web ページによる各地の最新映像”、それを基に作成した時間が短縮された動画“微速度撮影による動画”、国内では観測できない第三接触から第四接触付近の観測映像“ハイライト映像を交えたライブ中継”の3種類のコンテンツを提供する。イランからのライブ中継は午後7時30分から8時30分までの約1時間を予定している。

メディアプレーヤーは、Windows Media Player、QuickTime Player、RealOne Playerが利用でき、帯域は300kbpsと40kbpsの2種類を用意する予定。微速度撮影による動画は、携帯電話端末向けにも配信し、対応機種は(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモのFOMA(2051/2102V/2701/900i)、KDDI(株)のCDMA 1X WIN対応端末。

なお、同団体では、ライブ中継に集中するアクセスに対応するために、広域に分散しているウェブサーバーにコンテンツを分配し、ユーザーからのアクセスを最寄りのウェブサーバーに誘導する方法を利用して広域負荷分散を行なうとしており、新しい負荷分散方式を試みるとしている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン