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キヤノン、新開発のUAレンズを搭載した光学3.6倍ズームの500万画素カメラ『PowerShot S60』とフォトプリンター『CP-330』を発売――『IXY DIGITAL 500』の限定版も

2004年06月03日 23時29分更新

文● 編集部

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キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は3日、新開発の“UAレンズ”を採用し、35mmフィルム換算で28mm相当から100mm相当の光学3.6倍ズームを搭載した500万画素デジタルカメラ『PowerShot S60』を6月中旬に、携帯電話機からのプリントに対応したコンパクトフォトプリンター『CP-330』を7月中旬に、それぞれ発売すると発表した。価格はオープン。併せて、デジタルカメラ『IXY DIGITAL 500』のホワイトモデル『IXY DIGITAL 500 White Limited』を6月下旬に1万台限定で発売する。価格はオープン。

28mm相当からの広角に対応した『PowerShot S60』

『PowerShot S60』
『PowerShot S60』

『PowerShot S60』は、2003年2月に発表した『PowerShot S50』の後継機種で、中級から上級のユーザー向けの製品。新開発の“UAレンズ”を採用した広角対応の光学3.6倍ズームレンズ(35mmフィルム換算で28~100mm相当)を搭載したのが特徴。“UAレンズ”は、ガラスモールド非球面レンズとして世界最高(5月31日現在、同社調べ)の屈折率を持つことから、広角に対応するとともに、レンズユニットや本体の小型軽量化が可能になったという。焦点距離は5.8~20.7m、開放絞り値はF2.8~5.3で、レンズ構成は非球面2枚を含む7群8枚。最短撮影距離は44cm(マクロ時4cm)。デジタルズームは約4.1倍。

撮像素子には1/1.8インチ500万(総530万)画素CCDを採用し、静止画の記録は最大2592×1944画素。記録形式はJPEG(Exif 2.2)のほかRAWに対応。動画は640×480画素(VGA)/毎秒10フレームで最長30秒の音声付き録画(AVI:Motion JPEG&WAVE)が可能。記録媒体にはコンパクトフラッシュ(Type I/II)を利用する。ファインダーは実像式光学ファインダーを内蔵し、モニター用に1.8インチ低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレー(約11万8000画素)を搭載する。

従来製品同様、独自開発の映像エンジン“DIGIC”を搭載するほか、撮影シーンを予測してAF/AE/AWBを最適制御する“iSAPSテクノロジー”を搭載。画面全体を数十万個のブロックに分割して演算処理するホワイトバランス制御を採用しているという。カメラの縦/横位置を検出してAF/AE/AWB制御の精度を高める“SIセンサー”も搭載する。シャッタースピードは15秒~1/2000秒で、1.3秒より長いスローシャッターではノイズリダクション処理が行なわれる。

また、プリンターとUSBでダイレクトに接続してプリントを行なう“カメラダイレクト”に対応しており、サポートする機能として“イージーダイレクトボタン”を搭載。対応プリンターを接続するとボタンが青色に点灯し、画像を選択したのち、ボタンを押せばダイレクトプリントが行なえる。そのほか、メニューの選択/決定などを行なうキーを、従来機種のマルチコントローラーから、独立した“SET”ボタンを中央に持つ十字ボタンに変更したことで操作を行ないやすくしたという。

バッテリーはリチウムイオン充電池『NB-2LH』(約720mAh)を利用し、約550枚の連続撮影、または約210分の連続再生が可能。ボディーはアルミマグネシウム合金製で、本体サイズは幅114.0×奥行き38.8×高さ56.5mm、重量は約230g。対応OSはWindows 98/98 SE/Me/2000/XP、Mac OS 9.0~9.2、Mac OS X 10.1/10.2/10.3。アプリケーションとして、Windows用に、画像管理ソフト『ZoomBrowser EX』、レイアウト印刷ソフト『PhotoRecord』、パノラマ画像合成ソフト『PhotoStitch』などが、Mac OS/Mac OS X用に、画像管理/印刷ソフト『ImageBrowser』、『PhotoStitch』を収録したCD-ROM『Canon Digital Camera Solution Disk』が同梱される。

『WP-DC40』
『WP-DC40』

オプションとして、37mm径に変換するためのコンバージョンレンズアダプター『LA-DC10』、40m防水の水中撮影用ケース“ウォータープルーフケース”『WP-DC40』、専用のウェイト“ウォータープルーフケースウェイト”『WW-DC1』などを用意する。価格は、『LA-DC10』が3000円(税別)、『WP-DC40』1万9800円(税別)、『WW-DC1』が3000円(税別)。



カメラ付き携帯電話機からのプリントに対応した『CP-330』

『CP-330』
『CP-330』

『CP-330』は、2003年5月に発表したコンパクトフォトプリンター『CP-300』の後継機種。新たにカメラ付き携帯電話機からのワイヤレスプリント(IrDA 1.1準拠)が行なえる“プリントビーム”機能を搭載したほか、ワイドサイズ(100×200mm)のプリントに対応したのが特徴。デジタルカメラからのダイレクトプリント時には用紙の右側に余白(幅50mm)を残してプリントされるため、メモやメッセージを記入できるという。

印刷方式は昇華型熱転写方式で、解像度は300dpi×300dpi。イエロー/マゼンタ/シアンの各色256階調(1677万色)となっており、プリント後に表面にオーバーコート処理を行なうことで、耐用年数約100年(アルバム保存時)の高耐候性と、銀塩プリントなみの光沢感を持たせたという。プリント時間はLサイズで1枚あたり約70秒、ワイドサイズでは1枚あたり約106秒。プリントの進行に合わせて本体上面のLED(サークルエンブレム内のLEDイルミネーション)が黄/赤/青/白の4色で順次点灯するようになっている。

同社製カメラとUSBて 接続してダイレクトプリントを行なう“CPダイレクト”のほか、標準規格“PictBridge”にも対応。本体サイズは従来機種とほぼ同じで、幅170.0×奥行き123.0×高さ55.0mm、重量は約890g。電源は同梱の充電式バッテリーバックとACアダプターに対応しており、オプションでカーバッテリーアダプター『CBA-CP100』も用意する。

パソコン用のプリントアプリケーションとして『PhotoRecord』(Windows版)と『ImageBrowser』(Mac OS/Mac OS X版)が同梱される。なお、ワイドサイズのプリントにはオプションのペーパーカセット『PCW-CP100(ワイドサイズ用)』が必要。

超光沢ホワイト塗装の限定版『IXY DIGITAL 500 White Limited』

『IXY DIGITAL 500 White Limited』
『IXY DIGITAL 500 White Limited』

『IXY DIGITAL 500 White Limited』は、2月に発表した有効500万画素CCDと、光学3倍ズームレンズ(35mmカメラ換算で36~108mm相当)を搭載したコンパクトタイプのデジタルカメラ『IXY DIGITAL 500』のカラーバリエーションモデル。フロントカバーに新開発の“超光沢ホワイト塗装(ドレッシーホワイト)”を施し、多層コーティングにより、透明感のある白色と磁器のように滑らかな質感を持たせたのが特徴。リアカバーには独自開発の薄膜コーティング“スーパーハード・セラブライト・フィニッシュ”を施し、ゴールド系としたという。日本市場のみで1万台限定販売する。そのうち500台はサッカー選手の中田英寿が監修し、イラストをあしらったスペシャルバージョン“nakata.net edition”として、ウェブサイト“nakata.net”で限定販売するという。

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