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デル、自社ブランドのインクジェット複合機『デル オールインワンプリンタ922』など2製品を発売――低価格モデルでプリンター事業にも参入

2004年06月03日 20時56分更新

文● 編集部

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デル(株)は3日、自社ブランドのインクジェット複合機『デル オールインワンプリンタ922』と、モノクロレーザープリンター『デル レーザプリンタ1700n』の販売を同日付けで開始すると発表した。価格は、『オールインワンプリンタ922』が1万3800円、『レーザプリンタ1700n』が2万9800円。

新製品は同社の“ソフトウェア&周辺機器”ビジネス強化の一環として投入されるもので、パソコンと同時に購入する際の窓口の一本化や、消耗品の販売に独自のインク/トナーマネジメントシステムを採用したのが特徴。これによりユーザーのTCO(Total Cost of Ownership:総保有コスト)を削減できるとしている。

デル オールインワンプリンタ922
『デル オールインワンプリンタ922』

『デル オールインワンプリンタ922』は、プリンター、カラーコピー、スキャナーの機能を搭載したインクジェット複合機。プリンターの機能は、カラーで毎分14枚、モノクロで毎分19枚の印刷が可能。解像度は4800×1200dpi。用紙サイズは封筒/はがきからA4まで対応し、用紙の種類は、普通紙のほか、ラベル用紙、インクジェット専用紙などに対応している。給紙枚数は普通紙で100枚。インクカートリッジは、黒+3色一体型で、オプションで、フォト専用インクカートリッジ(ライトシアンとライトマゼンタを加えた6色)や、容量が約2.5倍の大容量ブラック、大容量カラーも用意している。

独自機能として、インクの残量が25%以下になるとドライバーソフトがインクの追加購入を促すメッセージを表示し、メッセージウィンドウ中の消耗品追加発注ホームページへのハイパーリンクをクリックすれば発注できるようになっている(電話にも対応)。

コピー機能はパソコンの電源がOFFでもカラー/モノクロのコピーが行なえるスタンドアロンコピーとなっており、カラーで毎分8枚、モノクロで毎分12枚のコピーが可能。拡大縮小(25~400%、スタンドアロン時は200%まで)や、連続コピー(最大99枚)も行なえる。スキャナー機能は、CIS方式を採用し、光学解像度は600×2400dpi。操作がボタンひとつで行なえるようになっているという。

インターフェースはUSB 2.0(Full-Speed)/1.1に対応。本体サイズは幅436.8×奥行き167.6×高さ325.5mm、重量は4.5kg。電源はACアダプターを利用する。対応OSはWindows XP/2000。アプリケーションとして、レタッチソフト『Dell ピクチャースタジオ 2.0』、OCRソフト『e.Typistエントリー』などが付属する。

デル モノクロレーザプリンタ1700n
『デル モノクロレーザプリンタ1700n』

『デル モノクロレーザプリンタ1700n』は、毎分25枚の印刷が行なえるモノクロA4レーザープリンターで、USB/パラレルのほか、ネットワークインターフェース(10/100BASE-TX)を標準装備しているのが特徴。解像度は1200dpi。メモリーは32MBを搭載する(最大160MB)。用紙は標準で250枚の給紙に対応しており、オプションの増設ペーパートレイを利用すれば最大800枚の給紙が可能。トナーには使用後にデルに返却する条件で価格を下げた“リサイクル推進トナー”と通常トナーがあり、ともに容量が3000枚と6000枚の2種類を用意。トナーは本体のフロントカバーを開けて交換できるようになっている。本体サイズは幅397.5×奥行き248.9×高さ353mm、重量が12.3kg。電源はAC100Vで、消費電力は600W(待機時20W)。印刷時の動作音は52dBA。対応OSはWindows XP/2000/NT 4.0。印刷コストについては、大容量リサイクル推進トナーカートリッジ使用時に1枚あたり1.5円になるという。

同社では、パソコンとプリンターをセットで注文した場合にまとめて配送するほか、パソコンにドライバーソフトを工場でインストールして出荷するため、パソコンにプリンターを接続すればすぐに使用できるとしている。

同社では、規模の大きいインクジェット/レーザープリンター市場に、自社ブランドの低価格で高機能のエントリーモデルを投入することで、早期にシェア拡大を図り、周辺機器事業全体を拡大したいとしている。

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