今週はじめにPCI Express x16に対応したビデオカードが登場したアキバに、今度はPCI Expressスロットを搭載したマザーボードがお目見えした。Supermicro製の「X6DH8-G2」という製品で、Socket 604に対応したDual Xeon用マザーだ。
現在展示しているUSER'S SIDE本店によると「X6DH8-G2」は、FSB800MHzに対応する次世代Xeon(Nocona)用の製品で、チップセットには開発コードネーム“Lindenhurst(リンデンハースト)”と呼ばれるものを搭載しているという。
その“Lindenhurst”は、昨年9月にインテルが次世代のサーバ用チップセットとして公開した製品。ワークステーション用チップセット“Tumwater”とともにPCI ExpressやDDR2メモリに対応するとされている。
注目のPCI ExpressスロットはPCI-Xスロットと並んで配置されている黒いスロットで、x8対応のスロットが2本、x4対応のスロットが1本という構成だ。ビデオカード用とされるPCI Express x16対応のスロットよりは短いものの、x8とx4の長さに違いは見当たらない。PCI Express x16のスロットがビデオカードに対応するというのは、各メーカーが公開している製品も見ても明らかだが、x8やx4といったスロットにどのようなインターフェイスカードが対応するのかは未だ不明だ。なお、PCI Expressに対応したスロットとしては、ほかにPCI Express x1というものも用意されており、こちらはCNRスロットの半分程度のサイズとかなり小さい。
「X6DH8-G2」の主な仕様は、PCI Expressを除く拡張スロットがPCI-X×3、最大16GBのDDR2 400 ECC Registered SDRAMが搭載可能なDIMMスロットが8本。オンボードインターフェイスにはRAIDをサポートする“ICH5R”によるSerial ATAが2ポート、デュアルギガビットイーサネット、グラフィックのほかAdaptecのUltra-320 SCSIコントローラ“AIC-7902W”も装備している。
現在同店では予価9万1140円で予約を受け付けており、次世代Xeon(Nocona)の発売に合わせて販売するとしている。近々、同マザーを使った検証も行う予定で、結果もわかり次第公開していきたいとのことだ。
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