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アキバに出現!これが“PCI Express”対応ビデオカードだ!

2004年04月20日 22時39分更新

文● 水野

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「WinFast PX340 TDH」
ついにお目見えした“PCI Express”対応ビデオカード「WinFast PX340 TDH」

 “PCI Express”対応ビデオカードの実物が、ついにアキバに出現した。T-ZONE.PC DIY SHOPで、Leadtek製PCI Expressビデオカード「WinFast PX340 TDH」の展示がスタートしている。搭載するGPUはPCI Expressに対応するnVIDIA製GPU“GeForce PCX 5300”だ。



パッケージより1 PCI Express x16
パッケージのロゴマークが“PCI Express”対応の証PCI Express x16のエッジ。AGP、あるいはPCIよりもやや長め

 現在広く用いられているものの、CPUやメモリが高速化する中でボトルネックとなりつつあるPCIバス。PCI Expressはその後継となる次世代の高速バスだ。シリアル伝送の信号線を双方向のデータ通信ができるように2本1組としており、これが1単位(“レーン”と呼ばれる)とされる。1つのレーンは2.5Gbit/秒の転送速度を持っており、広い帯域が必要なデバイスには複数のレーンをたばねることで対応できるのが特徴。今後はPCI/AGPからPCI Expressへの移行が進められることになるが、コンシューマレベルではまず16レーンを使用したPCI Express x16によりAGP(8x)が置きかえられていく。PCIはTVチューナ/キャプチャカードやギガビットイーサネットなど、特に広い帯域を必要とするデバイスから導入がはじまるようだ。



パッケージサンプル メモリチップはhynix製
パッケージサンプルも展示中。同梱物は未定とのことメモリチップはhynix製で5ns品。128MB搭載
AGP-PCI Expressブリッジチップ パッケージ写真
GPUの下のヒートシンクはAGP-PCI ExpressブリッジチップのものインターフェイスはDVI、D-Sub15ピン、S-Video Out。

 nVIDIAは、PCI Expressに対応したGPUとして“GeForce PCX 5950”“GeForce PCX 5750”“GeForce PCX 5300”“GeForce PCX 4300”の4製品を今年2月17日(現地時間)発表している。今回お目見えした「WinFast PX340 TDH」は、その中でメインストリーム向けとされている“GeForce PCX 5300”を搭載したグラフィックカードだ。
 AGPに代わって採用されているPCI Express x16のエッジは、AGP、あるいはPCIよりもやや長めといったところ。GPU“GeForce PCX 5300”はヒートシンクに隠され本体は見えないが、注目はGPUの下にもうひとつ、同じくヒートシンクに隠されたチップがあること。これはAGP-PCI Expressブリッジチップで、ブリッジチップを介することでPCI Expressに対応させている形だ。Leadtekによると、展示されているカードは実際に動作が可能なものとのことだが、コアクロック、メモリクロックをはじめとするスペックは現在非公開。メモリチップはhynix製で型番は“HY5DU561622CT-5”、最大200MHz(DDR 400MHz)までの動作が可能な5ns品となっている。インターフェイスはDVI、D-Sub15ピン、S-Video Out。VRAM容量128MB。
 気になるのが販売がはじまる次期だが、Leadtekによれば5月上旬、ゴールデンウィーク明け頃になる予定とのこと。価格は未定となっている。



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