このページの本文へ

松下、アルカリ乾電池で約200枚撮影できる400万画素デジタルカメラ“LUMIX”『DMC-LC70』を発表――ホームフォトプリンター『SV-AP30』も発売

2004年04月01日 20時17分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

松下電器産業(株)は1日、アルカリ乾電池を利用した場合の電池寿命が撮影従来製品より約45%アップしたという400万画素デジタルカメラ『DMC-LC70』を24日に発売すると発表した。価格はオープン。同時に、フォトプリンター『SV-AP30』も発売する。価格はオープン。

DMC-LC70-S
『DMC-LC70-S』(シャンペンシルバー)

『DMC-LC70』は、第2世代の光学3倍ズーム“ライカDC VARIO-ELMARIT(バリオ・エルマリート)”レンズ(焦点距離:f=5.8~11.7mm/35mmカメラ換算35~105mm、開放絞り値:F2.8、同社独自設計/製造の非球面レンズ3枚を含む6群7枚構成)と、斜め方向の解像度を高めた独自開発のLSI“VENUS(ヴィーナス)エンジン”を搭載したデジタルカメラ。撮像素子は有効400万(総423万)画素の1/2.5インチCCDを採用。最短撮影距離は50cm、マクロ/簡単モードでは10cm(W端)/50cm(T端)。ISO感度はオート/50/100/200/400。シャッタースピードは8秒~1/2000秒で、シャッタータイムラグは約0.1秒。

『DMC-LC70』のカラーバリエーション
『DMC-LC70』のカラーバリエーション。左から“シャンペンシルバー(-S)”、“セルリアンブルー(-A)”、“コーラルピンク(-P)”

省電力化を図ったのが大きな特徴で、単3形アルカリ乾電池(2本)を利用した場合、従来製品(DMC-LC33/DMC-LC43)に比べて電池寿命が約45%延びたほか、さらに寿命を約25%延ばせる“エコモード”を搭載する。エコモードはモードダイヤルで選択でき、15秒間操作しないと液晶ディスプレーを消灯する“LEVEL1”と、撮影後に5秒間操作しないと液晶ディスプレーを消灯する“LEVEL2”を設定できる。また、“かんたんモード”では、初心者でも失敗の少ない撮影が行なえるように、逆光補正機能(逆光補正ボタン)が追加されたという。

撮影時には、最大100コマの画像から毎秒5コマ/毎秒10コマのアニメーションを作成できる“コマ撮りアニメ撮影”、ヒストグラムなどの機能を利用できるほか、撮影ガイドライン表示、画質調整(ナチュラル/標準/ヴィヴィッド)なども可能。再生時には、9画面再生やズーム再生(最大16倍)、画像回転、スライドショー、アフレコ(最大10秒)、DPOFプリント設定、携帯送信画像作成などの機能を利用できる。

撮影解像度は、静止画が最大2304×1728ドットでHDTV(1920×1080ドットのハイビジョンモード)にも対応。動画が最大320×240ドット/毎秒30コマ(音声付き)で、連続記録時間はカード容量に依存)。記録メディアはSDメモリーカード/MMCで、静止画はJPEG/DCF/Exif 2.2準拠、動画はQuickTime Motion JPEG、音声付き静止画(5秒)はJPEG+QuickTime。ファインダーは実像式光学ファインダーを内蔵し、モニター用液晶ディスプレーは1.5インチ11万4000画素の低温ポリシリコンTFT(視野率100%)を搭載する。

インターフェースはUSBを採用し、コンポジットビデオ(NTSC/PAL切り替え)出力、ライン出力(モノラル)も用意されている。ダイレクト印刷の“PictBridge”“USB DIRECT-PRINT”規格にも対応する。電源は単3形アルカリ乾電池/ニッケル水素電池(2本)。本体サイズは幅162.0×奥行き35.3×高さ64.1mm、重量は約162g(電池/SDメモリーカード込みで約207g)。本体カラーには“シャンペンシルバー(-S)”、“セルリアンブルー(-A)”、“コーラルピンク(-P)”の3色をラインアップする。製品には、SDメモリーカード(16MB)、単3形アルカリ乾電池、AVケーブル、USB接続ケーブル、ストラップ、CD-ROM(USBドライバーソフト、『SD Viewer for DSC』、『Ulead PhotoExplorer』を収録)を同梱する。

『SV-AP30』
『SV-AP30』

『SV-AP30』は、デジタルカメラで撮影した静止画をUVカットオーバーコートによる“100年画質”プリント(同社の褪色試験で100年相当の耐久性を予測)で印刷/保存できる家庭向けのフォトプリンター。TVに接続し、リモコン操作で印刷が行なえるほか、ダイレクト印刷の“PictBridge”規格にも対応。同社製デジタルカメラ(LUMIX)の“HDTV(ハイビジョン)モード”(16:9)で撮影した画像のプリントも行なえる。また、独自の暗部補正技術“ビビッドトーン機能”を搭載したことで、画像の暗い部分のみを補正し、人間の目で見たように奥行きのある自然なプリントが行なえるという。

記録方式は熱昇華転写記録を採用し、インクシートは専用カセット(イエロー/マゼンタ/シアン)を利用する。階調は各色256色。解像度は259×259dpiで、画素数は80×60~6144×4096ドットに対応。対応用紙は最大で標準紙/シール紙(100×148mmのはがきサイズ、印刷範囲は90×120mm)。標準紙で25枚の自動給紙が可能。記録時間は標準紙で1枚あたり約77秒。

入力用に、SDメモリーカード/MMCスロット、PCカードスロット(Type II)、USB端子、PictBridge端子を搭載し、出力用に、コンポジットビデオ(RCAピンジャック)を装備する。対応画像フォーマットはJPEGとTIFF(非圧縮、PictBridgeには非対応)。電源はAC100Vで消費電力は約74W(電源OFF/スタンバイ時は約1W)。本体サイズは幅180×奥行き280×高さ68mm、重量は約1.6kg。パソコンから利用する場合、対応機種はPentium II/Celeron-500MHz相当以上のCPUを搭載したPC/AT互換機で、対応OSはWindows 98 SE/Me/2000 Professional/XP。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン