本記事は、アスキーPC Explorer 2003年12月号の当該記事をWeb向けに編集して再掲載したものです。2004年1月に後継モデル「FMV-LOOX T70G」などが発表されています。詳細はこちらのニュースをご覧ください。
『GOOD』
- 同クラスのモバイルノートPCに比べ、スペックがワンランク上。
- 鏡面加工の光沢ブラック筐体はピアノのような高級感がある。
- 内蔵スピーカーの音質が今イチなのはサイズを考えると仕方がないかもしれないが、ヘッドフォンでもあまりきれいに聴こえない。
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| ●【ワイド画面の10.6型液晶】 ディスプレイに光沢を出す処理を施したスーパーファインパネルで覆われた10.6型ワイドXGA液晶。ワイドサイズの映画などが観やすい。／●【ドルビーバーチャル対応のスピーカー】 ドルビーデジタルなどの5.1ch音声をフロント2chでサラウンド再生できるスピーカー。とはいえ、やはりスピーカーサイズが小さいので音質は今ひとつ。／●【ヘッドフォン端子は前面に】 ヘッドフォン端子が前面にあるため、外出先でDVDを観るときなどは使いやすい。細かいがうれしい考慮だ。／●【余計なキーは付いていない】 メールボタンやDVDボタンなどのキーは付いておらず、シンプル。キーピッチは約18mm、キーストロークは約2mmだ。 |
この「FMV-LOOX T70E」(以下、T70E)はモバイルノートPCながらもオールインワンノートPCと言ってもいい。なによりうれしいのは、DVD-R／RW／RAMに対応したDVDマルチドライブを内蔵しているという点だ。LOOXをポータブルとして利用しているユーザーは多かったが、T70EはDVD焼き焼きマシンとしても使える。
一般に機能が増えると、軽い・長時間駆動などのモバイルマシンとしてのメリットが失われがちだが、DVDドライブは取り外しが可能。代わりにオプションの増設用バッテリユニットを装着することで、駆動時間は約10.9時間となる(ちなみに標準では約6時間)。さらに、カバーだけを装着すれば、約1.55kgという軽さにもなる(標準DVDドライブ装着状態では約1.75kg)。
無線LANがIEEE 802.11g／bの両対応になったのもポイントだ。SDカード／メモリースティック、CFスロットも備えている。
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| ●【取り外し可能なDVDマルチドライブ】 DVD-R／RW／RAMに対応したDVDマルチドライブを内蔵。マルチベイ構造のため、ドライブを取り外してバッテリーパックを装着することも可能だ。 |
プリインストールソフトがてんこ盛りというのがFMVシリーズの特徴ではあるが、T70Eはほかの機種と比べると、ゲームソフトや年賀状作成ソフトなどは入っておらず、やや少なめ。とはいえ、Microsoft Officeは最新版の2003を搭載と肝は押さえてある。また、地図ソフトや辞書ソフトなどはプリインストールはされておらず、必要な人だけ添付CD-ROMから自分でインストールするという仕組みだ。この手のソフトはユーザーによって必要度が変わってくるので、このような考慮は好感が持てる。
メインマシンとしても使えてしまえるくらいのポテンシャルを持つ本機、モバイルノートがほしいユーザーは買いである。
| FMV-LOOX T70Eの主なスペック | |
| 製品名 | FMV-LOOX T70E |
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| CPU | 超低電圧版Pentium M-1GHz |
| チップセット | Intel 855GM |
| メモリ(最大) | 256MB(PC2100 DDR SO-DIMM／最大1GB) |
| ビデオチップ | チップセット内蔵 |
| モニタ | 10.6インチワイドTFT“スーパーファイン”液晶(1280×768ドット) |
| HDD | 60GB |
| 光メディアドライブ | DVDマルチ(DVD-RAM：2倍速／DVD-R：2倍速／DVD-RW：等速／CD-R：16倍速／CD-RW：8倍速／DVD：8倍速／CD：24倍速) |
| スロット | PCカードスロット(TypeII×2)、CF TypeII×1、SDカード／メモリースティック共用スロット |
| 通信 | 10BASE-T／100BASE-TX、無線LAN(IEEE802.11b／g)、56kbpsモデム |
| インターフェイス | USB 2.0×2、IEEE 1394(4ピン)、ビデオ出力(S-VIDEO)、D-sub15ピン、マイク、ヘッドフォン/光デジタルオーディオ出力 |
| サイズ | 261(W)×198(D)×36.5(H)mm |
| 重量 | 約1.75kg(バッテリー、光ドライブ込み) |
| OS | Windows XP Home Edition |
