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Web Caster 7000

Web Caster 7000

2004年03月22日 00時00分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・根岸 智幸

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Web Caster 7000

NTT東日本/NTT西日本

3万2800円

『GOOD』
  • とにかく豊富な拡張性とサーバ機能。
  • Webブラウザによる設定画面も、わかりやすいウィザード形式と、柔軟な設定が可能な詳細設定の両方に対応。
『BAD』
  • やや高価だが、機能を使いこなせる人には、問題なし。
  • 簡易WebサーバでPerl CGIやPHPを使えれば、用途はさらに広がるだろう。
Web Caster 7000
●【スリムな縦型ボディとノートPC並みの拡張機能】 本体前面には接続/通信状態を示すLEDのほか、豊富な拡張ポート(IrDA/USB 2.0×2)を装備。PCカードスロット(CardBus、TypeII×2)を使わない場合は、カバーも付属する。

 「Web Caster 7000」は、外観、スペック、機能のすべてが、従来のブロードバンルータの定義からはみ出す超新星だ。銀色に光るアルミチックなボディは、ソルダムのアルミケースやPower Mac G5並みにカッコいい。CPUは、インテル製の「IXP425-266MHz」を搭載。IXP425は、ARM系XScaleコアのネットワーク処理専用のプロセッサで「ワイヤースピード」、つまり100Mbpsに迫る通信能力を謳う。このパワーを使って、スループットの向上やセキュリティ機能に加えて、高い拡張性と幅広いサーバ機能を提供する。

 PCカードスロットに、オプションのIEEE 802.11aもしくは.11b対応のカードを差せば、無線LANのアクセスポイントになる。さらに市販のメモリカードをさせば、簡易WebサーバおよびFTPサーバにもなる。ダイナミックDNSクライアント機能もあるので、単体で自宅サーバが運営できる。

 USB 2.0ポートにオプションのUSBカメラを接続すれば、静止画と動画を配信するWebカメラサーバになる。開発を行ったプラネックスコミュニケーションズは、やはりIXP425とUSB 2.0を搭載した「BRC-114IXR」というルータを発売しており、こちらはUSBポートにHDDを繋ぐことで、NASとして使える。ファームのアップデートで同様の機能の追加を期待したい。

左側面 右側面
USBカメラ「EE260」TV電話機能
●【USBカメラ「EE260」】 画素数30万画素で、上下左右に首振り可能。価格は3800円。320×240ドットのJPEGの静止画と、Windows Media Videoの動画を配信できる。動画のビットレートは512kbpsと128kbpsの2種類。携帯電話用に112×96ドットのJPEG静止画も配信できる。

 VoIP拡張ユニットの発売も予定されており、背面の拡張スロットに装着すれば、IP電話にも対応できる。IXP425はVPNの高速処理も可能で、SOHO向けには、VPNサーバ/クライアントとしておすすめだ。

 これだけ高機能で、3万2800円は決して高くはない。

Web Caster 7000の主なスペック
製品名 Web Caster 7000
CPU IXP425-266MHz
Ethernetポート WAN側:10BASE-T/100BASE-TX ×1、LAN側:10BASE-T/100BASE-TX×4
拡張インターフェイス PCカード (CardBus)TypeII×2、USB 2.0×2、IrDA×1、専用拡張スロット×1
ルータ機能 PPPeEクライアント、マルチセッション、IP unnumbered、DHCP、NAPT、UPnP、DMZ、ポートフォワード、DMZ、不正アクセス検出、パケットフィルタリング、SPI、VPNサーバ/クライアント(PPTP、IPsec)ほか
サイズ 36(W)×167(D)×222(H)mm
重量 0.6kg(本体のみ)

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