(株)ピクセラは15日、同社が昨年9月末に開発表明を行なっていた、PCカードタイプの非蓄積型デジタルラジオ放送受信機を開発し、(社)デジタルラジオ推進協会(DRP)、および(社)日本放送協会(NHK)や(株)エフエム東京などDRP加盟の放送事業者各社にサンプル提供を開始したと発表した。提供価格については未公表。
PCカード型地上デジタルラジオ放送受信機 |
今回開発したPCカード型地上デジタルラジオ放送受信機は、録音/録画機能を持たない非蓄積型で、チューナーと1/3セグメント対応地上デジタル音声放送用OFDM(直交周波数分割多重)復調LSI、およびCardBusインターフェースを一体化したハードウェア(PCカードTypeII)と、Windows XPに対応するデバイスドライバー/BML(Broadcast Markup Language)ブラウザー(※1)/TS(Transport Stream)スプリッターおよび各種CODEC(コーデック)がセットになったもの。
※1 BMLブラウザー BMLは地上デジタルラジオ放送で配信される音声情報とともに、静止画や動画、テキストなどの情報を付加して配信するためのページ記述言語。クライアント側がBMLブラウザーを利用することで、これら付加情報がレイアウトされたページが表示・閲覧できる。なお、連続したデータで送られる音声情報と付加情報を分割するのがTSスプリッターの役目受信カードとBMLブラウザーなどソフトウェアでのデジタルデータの流れ |
この製品は、昨年10月10日に始まった地上デジタルラジオの実用化試験放送に合わせて、受信テストやBMLブラウザーによるデータ放送のチェックなど、評価環境の一環として提供するもので、一般ユーザー向けには販売されない。
本体サイズと重量は、幅約54×奥行き115×高さ11mm(突起部含まず)/約38g。消費電力は約1.5W。