コニカミノルタ
オープンプライス(実売価格:13万円前後)
- 0570-00-7111(ミノルタフォトサポートセンターナビダイヤル)
- http://konicaminolta.jp/products/consumer/digital_camera/
- 画像処理が12bitから14bitへと上がり、以前に増して階調表現の幅が広がった。
- 明暗の激しい状況でも黒つぶれや白とびは少ない。
- カードスロットのふたにロックが付いていない。
- カメラを持ち変えるときなどに手に引っかかり、ふたが開いてしまいちょっと不快である。
●【DiMAGE7iからコンパクトになったボディ】 ボディ下部に配置されていた電池スペースがなくなったため、ボディサイズが小さくなった。/●【光学7倍の手動ズームレンズを採用】 レンズは35mmフィルム換算28~200mm相当の光学7倍ズームレンズ搭載。風景からポートレイトまでこなせる画角をカバー。 |
生まれ変わったオールラウンドシューター ミノルタ「DiMAGE 7i」レビュー(写真をクリックすると当該記事に移動します)。 |
今回紹介する「DiMAGE A1」は「DiMAGE」シリーズのフラッグシップ機である。電子ビューファインダーを用いた一眼レフタイプのDiMAGE7から、外観や基本構成の変更をせずに熟成を重ねており、ミノルタのこのカメラへの意気込みを感じられる。
搭載されているCCDは2/3型原色530万画素CCDだ。コンシューマ向けとしてはかなり大型のCCDを採用しており、ダイナミックレンジの豊かでひと味違う画像を撮影できる。これは大型CCDの恩恵だけではなく、画像処理技術「CxProcessII」と「14bit A/Dコンバータ」もひと役買っているのは間違いない。
●【新設された手ぶれ補正ボタン】 今回新機能と手ブレ補正が加わったのでボタンも新設された。グリップした手の指付け根辺りで間違えて押してしまうかと思われたが、意外に微妙に離れた位置で、間違えて押すようなことはなかった。 | ●【チルト可能な背面モニタ】 7iでもビューファインダーは90°上に傾けられたが、A1では背面モニタも角度が調整できるようになり、ローアングル撮影も簡単だ。 |
また、このCCDユニットで面白いのは、それ自体が上下左右に駆動して手ブレ補正をするという「Anti-Shake」補正機能を採用しているところだ。レンズ側で手ブレ補正を行うものが多い中、この機構を採用したのは意欲的と評価してもいいだろう。
そのCCDからの画像データをロスなく記録するための画質モードとして、「RAW」の採用は当然として、JPEG圧縮での圧縮率を低くした「エクストラファイン」モードでにも対応している。通常の圧縮比率のJPEGでも十分だとの声も出そうではあるが、これはミノルタの画質に対するこだわりとして、かなり評価できるポイントだ。
●【大容量のコンパクトフラッシュを使用可能】 SDカードを早くから採用していたミノルタ製品の中で、唯一のコンパクトフラッシュカード採用機。1GBのマイクロドライブも当然使用できる。/●【専用リチウムイオンバッテリ】 7iの単3×4本から、専用リチウムイオン充電バッテリに変更された。 | ●【外付けフラッシュも接続可能】 ミノルタのフラッシュならば、シンクロできる。写真は3600HSと接続した例。 |
レンズは、35mmフィルム換算で28~200mm相当の光学7倍ズームレンズを搭載しており、AD(異常分散)ガラスと非球面レンズで構成されている。最近では珍しく手動によるズーミングを行うタイプなので、コンパクトタイプから一眼レフタイプにステップアップしたいユーザーには、魅力のある製品だ。
DiMAGE A1の主なスペック | |
製品名 | DiMAGE A1 |
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CCDサイズ | 2/3型 |
画素数 | 有効画素数約500万(総約530万)画素 |
レンズ | f=7.2~50.8(35mmフィルムカメラ換算時:28~200mm)、F2.8~3.5 |
シャッタースピード | 30~1/16000秒 |
記録媒体 | CFカードTypeI/II |
記録画素数 | 2560×1920ドット/2080×1560ドット/1600×1200ドット/640×480ドット |
液晶モニタ | 1.8インチ低温ポリシリコンTFT液晶(約11.8万画素) |
インターフェイス | USB、ビデオ出力、DC入力 |
電源 | 専用リチウムイオンバッテリ |
本体サイズ | 117(W)×113.5(D)×85(H)mm |
重量 | 約560g(バッテリ、メディア含まず) |