ソニーマーケティング
オープンプライス(実売価格:約7万円)
- 持ってうれしい携帯性と見られてうれしいデザイン。
- 臆することなくウェアラブりたい。
- あとはホットスポットさえ把握しておけば最強。
- CFとシリアルを廃した割り切りやキーボードは好みが分かれる。
- 縦表示に対応してほしい。
- 充電機能だけの夢のないクレードルもわびしい。
電子辞書を超える「翻訳」機能を搭載! シャープ「ザウルス SL-C860」レビュー | ソニー製品の購入情報はこちらでご覧いただけます。ロゴをクリックすると“Sony Flash on ASCII”に移動します。 |
ソニーのPDA、“CLIE(クリエ)”「PEG-UX50」の見た目はまさにシャープのLinuxザウルス。しかし、中身は似ても非なる初物尽くしのPDAだ。注目の機能を見ていこう。
まず、IEEE802.11bの無線LANを内蔵したこと。ホットスポットなどでわざわざ通信機器を接続することなく、インターネットできる。アクセスポイント自動検索や64/128bitのWEP通信に対応し、家庭やオフィスでもスムーズに接続できる。その代わり、CFカードスロットやシリアルポートはばっさりと切り捨てられている。
●【回転する液晶部と31万画素CMOSカメラ】 液晶部は180度、ヒンジのカメラは300度まで回転。 | ●【液晶を回転させて閉じればパーム型PDAに】 ただし、あくまで横表示のみ。ジョグダイヤルの位置が左下になるため、片手の操作はやや難。付属の伸縮スタイラスで手書き入力可能だ。 |
クリエ初採用の横型液晶はWebサイトやメールなどが閲覧しやすく、Word・Excel・PowerPoint・PDFなどのビジネス文書を表示する際にも適している。さすがに文字は小さめだが、携帯電話のディスプレイに慣れた目にはきれいすぎるほどだ。液晶部を展開するとちょうどノートPCのようになるので、通勤途中に動画を見るのにも都合いい。TV放送に匹敵する秒間30コマの滑らかさで動画再生する新ソフト「Movie Player」用に、各種動画ファイルを再生対応形式へ変換するツールが付属するほか、TV録画ソフト「Giga Pocket」と連携できるのでVAIOで録画した動画を持ち出して楽しめる。標準バッテリでもバックライト輝度最大で連続2.5時間の再生が可能。128MBのメモリースティック(別売り)に最大130分の動画が記録できるので、映画1本ぐらいは音声付きで鑑賞できそうだ。
●【思わず身に付けてしまうコンパクトボディ】 一般的な名刺入れと比較。シャツの胸ポケットにすっぽり収まる小ささだ。右の写真は、左腕にリストバンドで固定してみたところ。リストバンドは編集部作成のもので付属しない。 |
ソニーらしい遊び心がコンパクトに凝縮した本機は、PDAをこれまで利用したことのないユーザー層に対しても強い訴求力を持っている。使いこなす気がないノートPCを購入するのに比べれば、7万円という値段は高いものではない。
●【QWERTY配列のバックライト付きキーボード】 ポチッと押し込むタイプのキーは、両手で本体を持って親指で入力するスタイルに適している。置いて入力する際は指先に多少力がいる。 | ●【TVなみのなめらか映像】 再生/撮影映像はMPEG-4ベースの独自形式。最高画質(ビットレート384kbs)では128MBのメモリースティックに約60分の映像を収められる。 |
PEG-UX50の主なスペック | |
製品名 | PEG-UX50 |
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OS | 日本語版Palm OS 5.5 |
CPU | Handheld Engine(CXD2230GA) |
メモリ | SDRAM 16MB |
内部記録装置 | フラッシュメモリ88MB(ユーザーエリア約22MB) |
インターフェイス | 無線LAN(IEEE802.11b)USB、Bluetooth、赤外線ポート、メモリースティックスロット |
バッテリ持続時間 | 通常使用時約14日間、無線LAN通信時連続約4.5時間 |
サイズ | 103(W)×86.5(D)×17.9(H)mm |
重量 | 約175g |