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“Amazon.co.jp”、Microsoft Officeのリサーチウィンドウから商品のオーダーが可能な新サービスを開始

2004年03月04日 20時30分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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アマゾン ジャパン(株)は4日、東京・渋谷の本社オフィスで記者説明会を開催し、昨年10月にマイクロソフト(株)が発売したビジネスアプリケーションスイート“Microsoft Office System日本語版”の用語検索機能“リサーチウィンドウ”に入力された単語から関連する書籍やDVDなど、Amazon.co.jpで扱っている商品の参照/購入申し込みまでが行なえる新サービス“Microsoft Office System対応Amazon.co.jpリサーチサービス”(以下、MS Office対応Amazon.co.jpリサーチ)を本日開始したと発表した。Amazon.co.jpのウェブサイトで、同サービスを利用するためのOffice System用プラグインが無償提供されている。

代表取締役のジェスパー・チャン氏 Amazon Webサービス テクニカルエバンジェリストの吉松史彰氏
代表取締役のジェスパー・チャン氏Amazon Webサービス テクニカルエバンジェリストの吉松史彰氏

説明会には、代表取締役のジャスパー・チャン(Jasper Cheung)氏、Amazon Webサービス テクニカルエバンジェリストの吉松史彰氏らが出席し、新サービスの概要や開発の背景を説明した。

Microsoft Office System対応Amazon.co.jpリサーチサービスの概要
Microsoft Office System対応Amazon.co.jpリサーチサービスの概要

チャン氏は、「昨年秋から始まった“Amazon Webサービス(※1)”は、全世界で5万人(ダウンロード件数)のウェブサイト開発者に利用されている。XMLを利用して、Amazon.co.jpのデータベースで検索した結果をやり取りするため、書籍販売のための在庫を持つ必要がないのが利用者に大きなメリットとなっている。今回、広く使われているビジネスアプリケーション“Microsoft Office System”に対応することで、さらなる利用者(購入者層)の拡大を見込んでいる」と期待感を示した。

※1 Amazon Webサービス 企業や個人のウェブサイトから、XML形式で検索した書名/著者名などの情報を送信すると、Amazon.co.jpのデータベースを検索・参照して、関連すると思われる商品の購入情報や在庫、レビューなどの情報をXML形式で返信するサービス。開発キット(ドキュメントやコード類)が無償提供されており(Amazon.co.jpと契約するための“無料デバロッパー・トークン”の申し込みが必要)、購入契約が成立するとAmazon.co.jpから参照元の契約者に一定の手数料が支払われる

Microsoft Office Word 2003のリサーチウィンドウを使って、Amazon.co.jpを検索するところ Microsoft Office Word 2003のリサーチウィンドウにタイトル一覧が表示される
Microsoft Office Word 2003のリサーチウィンドウを使って、Amazon.co.jpを検索するところMicrosoft Office Word 2003のリサーチウィンドウにタイトル一覧が表示される
タイトルをクリックすると詳細情報が表示される リサーチウィンドウの中の“アクション”メニューにも、Amazon.co.jpのショッピングカートに入れるというメニューが追加されている
タイトルをクリックすると詳細情報が表示されるリサーチウィンドウの中の“アクション”メニューにも、Amazon.co.jpのショッピングカートに入れるというメニューが追加されている

続いて吉松氏が、MS Office対応Amazon.co.jpリサーチの概要を、デモンストレーションを交えて説明した。このサービスが利用できるのは、Microsoft Office Word 2003/Excel 2003/Outlook 2003の3製品で、Amazon.co.jpに用意されたプラグインをインストールすると、これらの“リサーチウィンドウ”を使ってキーワード検索する際に、検索先としてAmazon.co.jpが選択可能になる。

Microsoft Office Outlook 2003で検索結果をメール本文に添付したところ
Microsoft Office Outlook 2003で検索結果をメール本文に添付したところ

検索結果は、カテゴリー(洋書/和書/ゲーム/DVDなど)とタイトルが一覧表示され、タイトルをクリックすると表紙の映像や著者、レビューなどの詳細データ、および在庫状況や購入申し込み(ショッピングカートに入れる)が可能になる。購入を決定して決済する作業については、別途ウェブブラウザー上で実行する必要があるが、関連製品の検索や注文の作業まではウェブブラウザーを起動せず、Officeアプリの中から実行できるのが特徴。また、購入申し込みのほかに、検索結果の情報をリンク情報として本文中に挿入する、もしくはメールにHTML形式の表組みとして貼り付けて送る、といった操作が可能。

なお、本サービスは米国ではMicrosoft Office Systemの発売と同時に始まっているが、今回検索先を日本のAmazon.co.jpのデータベースに変更し、各種インターフェース(メニュー周り)を日本語化したことで、サービスを提供開始できるようになったという。

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