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コアが剥き出しの「DTR Athlon 64-3200+」バルク版の単品販売が開始!!

2004年02月27日 22時21分更新

文● 増田

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DTR Athlon 64-3200+
DTR(デスクトップ・リプレースメント)Athlon 64-3200+バルク版。コア表面には何も書かれていない

 AMDのDTR(デスクトップ・リプレースメント)Athlon 64-3200+バルク版の単品販売が突如アークで始まった。従来のデスクトップ用Athlon 64とは異なり、コアの部分が剥き出しとなった概観はAthlon XPを思わせるものとなっている。



比較 Athlon XP似
通常のAthlon 64-3200+とDTR Athlon 64-3200+の比較。ヒートスプレッダを装着しないコアが剥き出しとなったものだコアのサイズは違うが、概観はAthlon XPを思わせるものとなっている

 DTR(デスクトップ・リプレースメント)Athlon 64とは、デスクトップ向けCPU“Athlon 64”とノート向けCPU“モバイルAthlon 64”の中間に位置する製品で、基本的にデスクトップ向けのチップセットを搭載したノートPCに採用される例が多い。いわゆるデスクノートと呼ばれるデスクトップPC並のスペックを持つ高性能ノートPC用のCPUということになるようだ。



OPN 裏面
OPNは“AMA3200BEX5AP”となっている左がDTR Athlon 64-3200+。Socketはもちろん754ピンとなる
厚み 価格表
上がDTR Athlon 64-3200+、下がAthlon 64-3200+。ヒートスプレッダを装着しない分、厚みはかなり薄い価格はリテール版のAthlon 64-3200+より約2000ほど高い3万3800円で販売中だ

 今回アークに入荷した「DTR Athlon 64-3200+」は、前述のように通常のAthlon 64と異なり自作用途を想定していないためか、ヒートスプレッダを装着しないコアが剥き出しとなったもの。OPNや製造週などが刻印されたプレートも、Athlon XPと同じように表面に付けられている。そのOPNは“AMA3200BEX5AP”となっている。Athlon 64は“ADA”ではじまるのに対し、“AMA”はおそらく「DTR Athlon 64」をさすものと思われ、続いてモデルナンバーの“3200(実クロック2GHz)”、754pinパッケージの“B”、動作電圧の“E(1.5V)”、最大温度の“X(95度)”となる。そのほか2次キャッシュが“5”(1MB)といったところは「Athlon 64」と変わらない。
 もっともノートPC向けということで気になるのが、TDP(放熱デザインパワー)の数値だろう。AMDのサイトによれば「Athlon 64」のTDPは89W。それに対して「DTR Athlon 64」のTDPは81.5Wとなり、若干ではあるが低いものとなっている(ちなみにモバイルAthlon 64のTDPは62W)。
 販売ショップのアークでの入荷数はわずか3個で、取り付けられるCPUクーラーなど不明な点が多いとしている。どちらにせよ、かなりレアな製品となるため入手するのは困難かもしれない。リテール版のAthlon 64-3200+より約2000ほど高い3万3800円で販売中だ。



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