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BMCソフトウェア、ITサービス管理スイート『IT Service Management Suite 5.6』とプラットフォーム『Action Request System 6.0』を発表

2004年02月25日 00時00分更新

文● 編集部

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BMCソフトウェア(株)は25日、サービス管理ソリューションの“Remedy(レメディー)”ブランドの新製品として、IT資産のライフサイクル全体を管理する『IT Service Management Suite(アイティ・サービス・マネジメント・スイート) 5.6』と、ビジネスアプリケーション構築プラットフォーム『Action Request System(アクション・リクエスト・システム) 6.0』の2製品を発表した。“Remedy”は、ヘルプデスクソフト最大手の米レメディー社を、米BMC ソフトウェア(BMC Software)社が2002年11月に買収したことから、同社の製品ラインアップに加わったもの。

画面サンプル1
『IT Service Management Suite 5.6』

『IT Service Management Suite 5.6』は、社内のさまざまな問い合わせを管理するためのヘルプデスク『Help Desk』、ソフト/ハードなどのIT資産を管理する『Asset Management』、ITインフラを変更する場合のスケジュール作成やリソースの割り振りなどが行なえる変更管理『Change Management』、サービスの提供者とユーザーの契約内容をシステムに反映させるサービスレベル契約『Service Level Agreement』の4つのアプリケーションで構成され、ITサービス管理のライフサイクル全体をカバーできるのが特徴。適応業務は、ITサービス部門や予算管理部門。価格は、『Help Desk』が170万円から、『Asset Management』が595万円から、『Change Management』が340万円から、『Service Level Agreement』が170万円から。出荷開始は3月中旬から下旬の予定。Action Request Systemをプラットフォームとして稼働する。

画面サンプル2
『Action Request System 6.0』

『Action Request System』は、企業内の各種のビジネスアプリケーションを構築するためのプラットフォーム。マウスの操作でアプリケーション画面やワークフローの作成が行なえ、データベーステーブルも自動生成されるのが特徴。適応業務は、カスタマーサポート/コールセンター/営業支援システム/マーケティング支援システム/システム運用監視システム/ヘルプデスク/受注管理システムなど。最新版の『Action Request System 6.0』では、Deployable Applicationとして、サーバー固有のアプリケーションとするのか、複数のサーバー間で自由に移動アプリケーションとするのかを事前に設定できるようになったほか、データの自動アーカイブ機能を搭載した。2バイトコードに対応し、Unicode DBもサポートする。開発環境では、ウェブに対応し、ブラウザー画面の自動生成などの機能が追加されている。対応サーバーOSは、Windows 2000 Server、Windows Server 2003、Red Hat Linux 2.1、SUSE LINUX 8、Solaris 8/9、HP-UX 11/11i、AIX 5Lなど。クライアントはWindows XP Professional SP1やMac OS X 10.1にも対応する。同日付けで出荷を開始し、ライセンス価格は340万円(3ユーザー)から。

藤野雅俊氏
代表取締役社長の藤野雅俊氏

都内で開催された新製品発表会では、同社の代表取締役社長である藤野雅俊氏が挨拶し、“Remedy”製品が“ITIL”に準拠していることと、国内で600サイトを超える実績があることなどを紹介した。

上原明夫氏
Remedy ナショナルアカウントマネージャーの上原明夫氏

続いてRemedy ナショナルアカウントマネージャーの上原明夫氏が新製品について説明を行なった。特に、IT資産管理ソフトとして、ITサービス管理の人材育成やコンサルティングを行なうカナダのピンク・エレファント(Pink Elephant)社から、ITサービス管理のデファクトスタンダードである“ITIL(IT Infrastructure Library)”の認定を他社に先駆けて2000年9月に取得し、2003年8月に最新の標準で再認定されたことを紹介してから、Action Request Systemが大規模システムに対応できる適応性の高さを持ち、その上で稼働するIT Service Management Suiteにより、IT資産の管理だけでなく、より生産性を高め、利用効率を上げる企業向けのソリューションとして位置付けていることを説明した。

位置付けのスライド
“Remedy”ソリューションの各製品の位置付け

最後に米BMCソフトウェア社のRemedy QA マネージャーの熊倉由美子氏が製品のデモンストレーションを行なった。

熊倉由美子氏
Remedy QA マネージャーの熊倉由美子氏が製品をデモ

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