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オートデスク、プロジェクト管理機能を搭載したCADソフト『AutoCAD 2005』を発表

2004年02月18日 21時43分更新

文● 編集部

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オートデスク(株)は18日、CADソフトの最新版となる『AutoCAD 2005』の出荷を3月22日に開始すると発表した。

『AutoCAD 2005』は、CADソフトとして図面を作成する機能だけでなく、設計プロジェクト全体を統合的に管理/運用する機能を搭載したのが特徴。図面(シート)をプロジェクト単位で管理する“シートセットマネージャ”を搭載したことで、数1000枚の図面に自動的に管理用のルール付けを行なうことが可能になった。シートセットマネージャに登録したプロジェクトに使われている図面には、プロジェクト名や図面番号、図面名、作者名などが自動的に付けられ、プロジェクトの内容が変更されると、すべての図面に反映するようになっている。外部に図面データを送信する場合に、必要な図面を抽出して圧縮しパッキングできる“e-トランスミット”機能も搭載する。

作図機能も強化されており、オブジェクトとして表を作成する“テーブル機能”や、設計データを記入できる“フィールド機能”が追加された。これにより、シート情報や保存日、印刷日、図形の持つ面積などの情報を図面枠に表示できるようになった。図面のファイル形式は“DWG”で、デジタル署名やパスワード設定が可能。データ交換用のファイル形式“DWF(Design Web Format)”のファイルを作成する機能も搭載しており、『Autodesk DWF Composer』を利用して確認用の“電子青焼き”を作成することも可能。対応OSはWindows XP/2000で、対応ブラウザーはInternet Explorer 6.0 SP1以降。Pentium III-800MHz以上のCPUと256MB以上のメモリーを搭載したパソコンが必要。他社製のCADソフトで作成した図面や、ワープロ文書、表計算シートなどをDWF形式に変換するソフト『DWF Writer』は、ウェブサイトで無償ダウンロードで提供する。

『AutoCAD 2005』の価格は64万円。前バージョンの『AutoCAD 2004』からのアップグレード版は8万5000円。『AutoCAD LT』からのクロスグレード版は59万円。

併せて、同製品をベースとする製品として、作図機能とデータ共有機能を搭載した2次元汎用設計ツール『AutoCAD LT 2005』の販売を3月26日に開始する。価格はオープン。また、2次元/3次元の建築モデルの作成や建築プロジェクトのライフサイクル管理が行なえる『Autodesk Architectual Desktop 2005』、地図/地理データの作成/保存/解析に対応したGIS(地理情報システム)構築ツール『Autodesk Map 3D 2005』を4月に出荷する予定という。

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