マイクロソフト(株)は10日、米マイクロソフト社が現地時間の9日、米ウォルト ディズニー社(The Walt Disney Company)とデジタルメディア事業において長期間の提携に合意したと発表した。両社は、デジタルコンテンツの品質向上やセキュリティーの強化とともに、Windows XPベースのパソコンのほか、情報家電や携帯型エンターテイメント端末などへの普及を目指すという。
米マイクロソフトと米ディズニーの提携により、ディズニーの映画とTV番組が高品質なデジタルフォーマットで提供されるようになり、写真にあるような新世代のデバイス“ポータブル・メディア・センター(Portable Media Center)”も登場する |
提携には、ディズニーによるWindows Mediaデジタル著作権管理(DRM)テクノロジーのライセンス供与も含まれており、“魅力ある高解像度デジタルコンテンツの制作とセキュアーな配信”“ネットワーク、物理メディア、各種デバイスなど、全般的なデジタルコンテンツ流通の促進”“家庭用、携帯用を問わず、デバイス間での安全でシームレスなコンテンツ流通の確保”の3つの分野で著作権管理を効果的に利用できるように共同で取り組むとしている。
今回の提携に関して、ディズニーの上席副社長兼CSO(最高戦略責任者)であるピーター・マーフィー(Peter Murphy)氏は、「ディズニーはこれまで、コンシューマーが自ら選んだプラットフォームにエンターテイメントコンテンツを提供することを目標にしてきました。今回のマイクロソフトとの提携により、それが実現することになります。コンテンツフォーマットが、アナログからデジタルへ移行が進めば、コンシューマとコンテンツプロバイダーの両者にとってもさまざまな可能性が広がります。今回の提携により、デジタル化が促進され、パーソナルメディア プレーヤーやホーム メディア センターPCなど、従来にはないコンシューマー向けのデバイスへとコンテンツが配信されることで、合法で高品質なエンターテイメントの活気ある市場が確立されると信じています」と述べているという。