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米インテル、90nmプロセス採用のHTテクノロジ搭載Pentium 4-3.40EGHzなど6製品を発表

2004年02月03日 10時49分更新

文● 編集部

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米インテル社は現地時間の2日、最新プロセッサーとして、90nmプロセスで製造する『Intel Pentium 4 processor Supporting HT Technology』の3.40GHz版/3.20GHz版/3.0GHz版/2.80GHzと、0.13μmプロセスで製造する『Intel Pentium 4 processor Supporting HT Technology Extreme Edition』の3.40GHz版、『Intel Pentium 4 processor Supporting HT Technology』の3.40GHz版の6製品を発表した。1000個ロット時の単価は、HTテクノロジ対応Pentium 4-3.40EGHzが417ドル(約4万4000円)、3.20EGHzが278ドル(約2万9400円)、3.0EGHzが218ドル(約2万3000円)、2,80EGHzが178ドル(約1万9000円)、HTテクノロジ対応Pentium 4 XE-3.40GHzが999ドル(約10万5500円)、HTテクノロジ対応Pentium 4-3.40GHzが417ドル(約4万4000円)となる。HTテクノロジ対応Pentium 4-3.40EGHzを搭載したデスクトップパソコンは第1四半期の後半に出荷開始される予定で、それ以外は量産を開始しているという。

上面 底面
90nmプロセスで製造される『Intel Pentium 4 processor Supporting HT Technology』

90nmプロセス版の『Intel Pentium 4 processor Supporting HT Technology』の4製品は、“Prescott(プレスコット)”のコード名で開発されていたプロセッサー。1次(L1)データキャッシュメモリーを従来の2倍の16KB、2次(L2)キャッシュメモリーは1MB(8Way)を搭載する。FSB(Front Side Bus)は800MHz。対応チップセットはIntel875P/865ファミリー。Intel NetBurstマイクロアーキテクチャーの改良版として、プリフェッチや分岐予測の向上、アドバンスド・パワー・マネージメント、HTテクノロジの改良、SSE3、“shift/rotate”や“imul”のレイテンシーの向上、WCバッファーの追加などが行なわれている。複雑な命令を処理するための算術論理演算ユニット(ALU)が追加されており、浮動小数点の整数変換、ビデオエンコーディング、AOSフォーマットのSIMD浮動小数点、スレッド同期など、計13個の新命令(SSE3)が実装されている。

ダイの写真ダイの写真。300mmウエハーから作られる

ダイサイズは112mm2で、1億2500万個のトランジスターを集積する。プロセスの微細化に伴い、リソグラフィーが248nmから193mmになり、低誘電率材料がSiOF(Fluorine doped Silicon Oxide)からCOD(Carbon Dope Oxcide)に、コバルトシリサイド(Cobalt Silicide)からニッケルシリサイド(Nickel Silicide)に変更されたほか、新技術として、“歪みシリコン”が採用されたのが特徴。これは、ゲート長を微細化するとともに、シリコン格子の間隔を広げることで電子の流れを高速化する技術。配線は6層銅配線から7層銅配線になっている。製品パッケージはμPGA478。

HT Pentium 4 EE『Intel Pentium 4 processor Supporting HT Technology Extreme Edition』

『Intel Pentium 4 processor Supporting HT Technology Extreme Edition』の3.40GHz版は、2003年11月に発表した『インテル Pentium 4 プロセッサ エクストリーム・エディション 3.20GHz』の上位製品となる。1次(L1)キャッシュメモリーを8KB、2次(L2)キャッシュメモリーを512KB、3次(L3)キャッシュメモリーを2MB搭載したハイエンドゲーマーやパワーユーザー向けのプロセッサー。12KBの命令キャッシュメモリーも搭載する。FSB(Front Side Bus)は800MHz。対応チップセットはIntel875P。ダイサイズは237mm2で、1億7800万個のトランジスターを集積している。パッケージはμPGA478を採用。処理性能は、Windows XP搭載デスクトップパソコンにおけるベンチマークテスト(SPEC CPU 2000)の結果では、3.20GHz版と比べて、SPECint base 2000が1583から1666に、SPECfp base 2000が1474から1546に向上しているという。

『Intel Pentium 4 processor Supporting HT Technology』の3.40GHz版は“Northwood(ノースウッド)”のコード名で開発されていたプロセッサー。0.13μmプロセスで製造される。

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