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松下電器産業、“オキシライド乾電池”を発表――アルカリ乾電池に代わる次世代乾電池が40年ぶりに登場

2004年01月28日 00時00分更新

文● 編集部

松下電器産業(株)は28日、従来のアルカリ乾電池に代わる次世代乾電池として“オキシライド乾電池”を発表した。“オキシライド乾電池”は、正極材料に“オキシ水酸化ニッケル”を採用したことで、アルカリ乾電池より約1.5倍性能が向上し“パワフルで長もち”となっているのが特徴。ラインアップは、単3形で2本入りの『ZR6Y/2VB』、4本入り『ZR6Y/4VB』『ZR6Y/4VSE』、12本入り『ZR6Y/12VSW』、20本入り『ZR6Y/12VSW』の5製品。『ZR6Y/2VB』の価格は360円で、そのほかはオープン価格。4月1日に発売する。

オキシライド乾電池(ZR6Y)オキシライド乾電池(ZR6Y)

“オキシライド乾電池”は、正極材料に、オキシ水酸化ニッケル、二酸化マンガン、黒鉛を採用し、負極材料に亜鉛を採用した乾電池。電池内部への正極材料の注入量を増やすとともに、配合をコントロールすることで、維持電圧を高くし、取り出せる電流を増やしたという。公称電圧は1.5Vで、実際の電圧は1.7V。今回発売するのは単3形で、サイズは直径14.5mm×高さ50.5mm、重量は約23g。外装には、世界11都市で消費者アンケートを実施して決定した“NEWグローバルデザイン”を採用したという。

同社は同日午後、東京都江東区青海のZepp Tokyoで記者発表会を開催した。

佐藤嘉信本部長
松下電器産業(株)ナショナルマーケティング本部の佐藤嘉信本部長

最初に、松下電器産業(株)ナショナルマーケティング本部の佐藤嘉信本部長が登壇し、乾電池の市場の現状や消費者のニーズなどについて説明した。まず、新製品は“パナソニック”ブランドであるが、生活関連商品であることから“ナショナル”のマーケティング本部が担当することを紹介したのち、現在、乾電池の長寿命化に伴い需要の伸びは小さくなっているが、デジタルカメラなど高容量の電池が必要なデジタル機器が増加していることから、乾電池の需要に占めるアルカリ乾電池の比率が年々増加していることなどを示した。同社では、消費者のニーズのうち34%が“もっとパワフルで長もち”であることを背景に、今後の高容量の需要に応えるため、アルカリ乾電池に代わる“次世代電池”として“オキシライド乾電池”を投入するとした。

スライド1 スライド2
使用機器と需要消費者のニーズ
1931年に自社生産を開始
同社の電池の歴史をビデオで紹介。1931年に自社生産を開始

続いて、同社の乾電池の歴史をビデオで紹介。1931年に乾電池の自社生産を開始し、1964年にアルカリ乾電池の量産を開始、そして40年ぶりに次世代乾電池を発売するまでの流れを、TVCMなどをまじえて紹介した。

梶川陽二社長
松下電池工業(株)一次電池社の梶川陽二社長。2001年に累計生産販売台数1000億個を達成した立役者であるという

次に、開発の指揮をとった松下電池工業(株)一次電池社の梶川陽二社長が製品の詳細説明を行なった。

スライド3 スライド4
“パワフル”“長もち”

まず、“オキシライド乾電池”の“オキシライド”という名称は、オキシ水酸化ニッケルの英語表記“Oxy Nickel Hydroxide”を象徴する意味で名付けられたことを説明し、形状が単3形乾電池と同じで、アルカリ乾電池の上位互換になることを示し、新製品とアルカリ乾電池の大きな違いはパワフルである点を強調した。

スライド5 スライド6
アルカリ電池とオキシライド乾電池の違い3つの新技術を導入

新製品では、3つの新技術として、“材料の革新”“正極量コントロールシステム”“高注液システム”を導入。“材料の革新”では、正極材料に、オキシ水酸化ニッケル、新二酸化マンガン、超微粒子化した黒鉛を採用し、“正極量コントロールシステム”では、正極材料を高圧でケースに注入することで量を増やし、配合を均一にコントロールすることで、維持電圧を高く、取り出せる電流を大きくした。“高注液システム”では、真空を利用して電解液を注入する際に圧力を多段階で変化させることで注入量を増やし、長寿命化したという。そして、これらの新技術を導入した“Uライン(Ultimate line)”と呼ばれる新生産ライン(守口)を自社開発したことなどを紹介した。月産1500万個を製造するという。

“乾電池自動車”
オキシライド乾電池2本で動く自動車“乾電池自動車”が登場。人をひとり乗せて会場をゆっくり走らせてそのパワーをデモ

新製品がパワフルであることを示すために、人ひとりを乗せて動く“乾電池自動車”を使ってデモを行なったあと、アルカリ乾電池との違いの実証実験の様子をビデオで映した。

ビデオ1 ビデオ2
デジタルカメラでは2倍を超える枚数を撮影できるストロボでは50回発光させたとき半分の時間でチャージできる
ビデオで実証実験の様子を紹介。デジタル機器だけでなく、模型のレーシングカーや泡立て器などで違いを見せた

また、“オキシライド乾電池”がグローバル統一デザインを採用した第1弾の製品であり、海外でも順次発売することや、地球環境に配慮した生分解性プラスチックを製品パッケージに採用していることなどを紹介した。2005年4月には単4形乾電池を市場に投入するという。

デザイン 生分解性プラスチックをパッケージに採用
“NEWグローバルデザイン”を採用。海外でも今後販売するが、現時点で生産設備が日本国内にしかないため、具体的な海外でのスケジュールについては明確にしなかった地球環境に配慮するということで、とうもろこしからできた生分解性プラスチックをパッケージに採用

最後の質疑応答では、従来販売していたニッケルマンガン乾電池との違いについての質問に対し、従来製品はデジタルカメラに最適化(パスル特性/低温特性など)されていたが、オキシライド乾電池はアルカリ乾電池のあらゆる用途に対応した製品であると説明した。また、生産拠点については、新製品の製造には新しい設備が必要であるため、海外の生産拠点については検討中であること、開発には10億円程度かかっていることなどを述べた。

スライド7
“オキシライド乾電池”のロードマップ。2005年4月には単4形を発売する予定

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