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記者発表会には、女優の森尾由美さんがゲストとして登場。森尾さんの母がシルバニアファミリーの大ファンで、森尾さんの母、森尾さん、森尾さんの娘の3世代で遊んでいるという。森尾さんの隣に立っているのは、劇団こぐま座のミュージカルに出演するシルバニアファミリーのキャラクター |
(株)エポック社は13日、玩具シリーズ“シルバニアファミリー”の発売20周年記念事業を発表した。シルバニアファミリーは、ウサギやクマなど約8cmの動物の人形を、人形用家具とあわせて、家や学校などの“ハウス”で遊ぶ玩具で、商品のテーマは“自然・家族・愛”という。動物の人形は“くるみリスファミリー”“クマファミリー”のように家族構成になっており、また特定の名前が付いておらず、遊び手が自由に命名できるのが特徴。
シルバニアファミリーの対象は3~12歳の女児で、1985年の発売当時に小学校高学年だった女の子は現在30歳前後になっており、「親子2世代に渡って愛されている長寿商品」と、代表取締役社長 前田道裕氏は話した。また、ヨーロッパ、北米、アジアなどでも販売されており、これまでの累計販売数は全世界で1億4000万個という。
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20周年記念事業のマーク |
今回発表された20周年記念事業は以下のとおり。
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特別出版物の発刊:(株)小学館による公式ファンブック『シルバニアファミリー 1985-2004 春・夏・秋・冬』(3月19日発売予定、本体1650円+税)ほかが予定されている
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テーマパークの開設:富士急行(株)が富士山南麓に展開する500万平米のテーマパーク“フジヤマリゾート”の敷地内に、“シルバニアビレッジ”(遊園地“Grinpa(グリンパ)”内)を開設。シルバニアファミリーのハウス『赤い屋根の大きなお家』などが、実際に人間が遊べる大きさで再現されている。
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携帯電話向けウェブサイトの開設:オムロンエンタテインメント(株)による携帯電話サイト“シルバニアファミリー”が、“iモード”向けに13日、“ボーダフォンライブ!”向けに14日、“EZweb”向けに15日にサービスを開始する。月額情報料は280円で、実写やイラストの待ち受け画面や、グリーティングメールサービス、シルバニアファミリーの情報を提供する。
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ミュージカルの公演:主催はエポック社で、(株)こぐま座の“劇団こぐま座”による、シルバニアファミリーのキャラクターのぬいぐるみ(着ぐるみ)を用いたミュージカル。タイトルは“パーティーイブはおおさわぎ!(仮題)”で、上演時間は1時間40分前後の予定。7月17日の東京厚生年金会館大ホールを皮切りに全国13会場で26公演を行なう
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玩具や関連商品の販売:2004年の主な商品は、ハウス『あかりの灯る大きなお家』(6月発売予定、予定価格は7980円)ほか
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携帯電話向けに配信されるコンテンツの例 |
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『あかりの灯る大きなお家』と『くるみリスファミリー』。写真左側の1階と2階部分それぞれにランプが灯っているのがわかるだろうか |
前田氏は20周年記念事業の内容について、報道陣、パートナー企業の代表を前に、「20周年事業のコンセプトは“もっとずっとシルバニア”です。これらの事業は、(1)エポック社がこれまで作り上げた子供部屋の世界、(2)テーマパークやミュージカルなどリアルに体験できる“1分の1”の世界、(3)携帯電話サイトなどデジタルの仮想空間の世界――の3層構造。シルバニアファミリーの世界を大きく広げていきたいと考えています」と説明した。同社の2004年1月~12月の販売目標は、「店頭販売価格ベースで、国内80億円、海外40億円の計120億円」(同氏)という。
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シルバニアファミリーのぬいぐるみを抱く、エポック社とパートナー企業の代表。左から3番目が、エポック社代表取締役社長の前田道裕氏。その隣は森尾さん |
ちなみにシルバニアファミリーでは、家や学校、キャンプ場などさまざまなシーンの人形用家具を発売してきたが、そのラインナップに“パソコン”はあるのだろうか。記者発表会終了後に前田氏に質問したところ、「シルバニアファミリーは、1910年くらいの世界をベースに、ハウスや家具を作っています。もっとも、これだけ電化製品が普及しているのだから何もないのはあんまりだと思い、レトロなテレビや電話、洗濯機は作りましたけど……パソコンはないですね」という。
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会場の展示より。キャンプ中です |