このページの本文へ

NTT東日本、Bフレッツ/フレッツ・ADSLをIPv6対応にする“FLET'S.Net”の提供を開始

2003年12月18日 00時00分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

東日本電信電話(株)は18日、“Bフレッツ”と“フレッツ・ADSL”でIPv6通信を行なえるようにするオプションサービス“FLET'S.Net(フレッツ・ドットネット)”の提供を2004年1月6日に開始すると発表した。同日付けで総務大臣に料金の届け出を行なった。料金は1回線あたり月額300円。併せて、コンテンツ事業者向けに“FLET'S.Net EX”を提供する。

サービス構成図
“FLET'S.Net”のサービス構成図

“FLET'S.Net”は、2002年12月18日から実施してきたIPv6を利用したサービス実験などによる検証と具体的な利用シーンの結果が得られたことから、本格的に提供を開始するもの。契約した回線ごとにIPv6アドレスを割り当て、端末ごとにユニークなIPv6アドレスを割り当てるのが特徴。これにより、通信相手のIPv6アドレスあるいは“端末名”を指定して、メッセンジャーソフトなどによる端末間の直接通信が可能になるほか、メッセージ/ファイル転送時に通信相手の端末がオフラインの場合、受信側の“端末名”ごとに用意されているネットワーク上のディスクスペース“FLET'S.Netディスク”に転送できるようになる。さらに“Mフレッツメイト”と同時契約すれば、移動先で利用することもできるという。

“FLET'S.Net”の基本メニューで割り当てる端末名は“FLET'S.Netネーム(FdNネーム)”と呼ばれ、FdNネームに対応したネットワークディスクは容量が100MBの“FLET'S.Netディスク(FdNディスク)100MB”となる。アプリケーションとして、メッセージング/ファイル転送/端末間のリアルタイムビデオチャットが行なえる『FLET'S.Netメッセンジャー』を無償で提供する。

オプションメニューとして、“追加FLET'S.Netネーム”(月額200円)、FdNディスクの容量を1GBに増やす“拡張FLET'S.Netディスク(1G)”(月額300円)、FdNネームとは別にパソコンのソフトなどを利用し、閉域の音声/映像通信用にダイヤルナンバー形式の番号を設定できる“FLET'S.Netナンバー(FdNナンバー)”(月額200円)を用意する。1契約回線で“追加FLET'S.Netネーム”では最大5つのFdNネーム/FdNディスク(100MB)のセットを、“FLET'S.Netナンバー”では最大5つのFdNナンバーを利用できる。サービスを利用するには、Bフレッツまたはフレッツ・ADSLの契約と、IPv6に対応した端末が必要となる。提供エリアは、当初、東京/神奈川/千葉/埼玉で、2004年2月以降、茨城/群馬/栃木/長野/山梨/新潟/福島/山形/宮城/秋田/岩手/青森/北海道に順次拡大する。申し込みはフレッツ・スクウェアで受け付ける。

“FLET'S.Net EX”は、コンテンツ事業者向けのIPv6サービス。同社が別途定める収容ビルで接続し、IPv6通信を利用したオンデマンド型のコンテンツ配信などを行なえるのが特徴で、契約回線ごとに“/48”(2の80乗)個のIPv6アドレスを利用できる。IPv6マルチキャスト通信に対応したメニューも用意する。提供メニューと利用料は、Gigabit Ethernet対応の“FLET'S.Net EX ギガビットイーサネット”が月額300万円、Fast Ethernet対応の“FLET'S.Net EX ファーストイーサネット”が月額80万円、マルチキャスト通信に対応した“FLET'S.Net EX ギガビットイーサネットMC”が月額550万円、“FLET'S.Net EX ファーストイーサネットMC”が月額115万円。契約料と工事費は別途必要。マルチキャスト通信対応メニューの提供開始は2004年1月6日で、そのほかのエリアについては3月以降順次開始となる。申し込みはフレッツ公式ホームページで受け付ける。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン