CD&DVDライティングソフト「nero6」。画面は、nero6に搭載されたアプリケーションを起動する、統合ランチャー「nero StartSmart」。 |
2年ぶりのバージョンアップで
オーサリング機能も搭載
「nero」といえば、2台のCD-R/RWドライブへの同時書き込みなどのユニークな機能で、数あるCDライティングソフトのなかでも独特のステータスを持っていた。とはいえ前バージョン「nero 5.5 BURNING ROM 特別版」が発表されたのは、書き込み型DVDドライブがあまり普及していない2001年9月のこと。DVD-R/RWなどへのデータ書き込みはできるものの、メインの機能はCD-R/RWドライブをターゲットにしたものだった。9月5日に発売された最新バージョンの「nero6」は、DVD±R/RWが普及した現在の事情を反映し、DVDオーサリングソフトやバックアップソフトなど、CD/DVDを有効活用するためのソフトを多数同梱した、統合アプリケーションに生まれ変わった。
画面2 ウィザード形式で簡単に書き込み操作が可能な「nero Express」。 |
ざっと構成を挙げてみると、以下のようになる。
- nero Burning ROM(CD/DVDライティング)
- nero Express(CD/DVD簡単ライティング)
- neroVision Express 2(ビデオ編集/オーサリング)
- nero ShowTime(ソフトウェアDVD/ビデオCDプレーヤ)
- InCD4(パケットライティングソフト)
- nero BackItUp(スケジュールバックアップ)
- nero ImageDrive(仮想CD/DVDドライブ)
- nero SoundTrax(サウンドレコーディング/ミックス)
- nero WaveEditor(音楽編集)
- nero ToolKit(nero CD-DVD Speed:ドライブ性能測定、nero DriveSpeed:ドライブ回転数制御、nero InfoTool:ドライブ情報表示)
そして、使いたい機能を選択するだけで、上記のアプリケーションを適切に設定した状態で自動的に起動する統合ランチャーの“nero StartSmart”が、nero6ではさらに追加されている。
画面3 編集機能が強力な「neroVision Express 2」。 |
機能が強化されたところも数多い。まずPCに接続されているCD-R/RW、DVD±R/RW、DVD-RAMドライブを自動認識する「SmartDetectテクノロジー」を新搭載。さらに、・のCDコピー時にはRAWモードでのバックアップが可能となり、DVD土RWに対応したパケットライティングソフトのInCD4では、前バージョンのInCD3.xと互換性を残しつつ、新規格のMt.Rainierに対応し、Mt.Rainier対応のドライブと組み合わせることにより、高速なフォーマット・書き込みが可能となった。
画面4 「nero BackItUp」では、ハードディスクのデータをCD-R/RW、DVD±R/RW、DVD-RAMにバックアップする。追記バックアップや差分バックアップに対応し、定期的にバックアップ処理を行うことも可能。 | 画面5 CD/DVDドライブのさまざまな性能を測定する「nero CD-DVD Speed」。 |
また本バージョンの目玉ともいえるneroVision Express 2は、DVDやVCD、SVCDが作成可能なオーサリングソフトで、動画取り込みから編集、オーサリング、ライティングの一連の作業をウィザード形式で簡単に進めていくことができる。編集機能も強力で、タイムライン編集やテロップ機能、トランジション効果、サムネイルムービー、バックグラウンドムービーに対応する。メニュー作成ではボタン配置をマウスで自由に設定できるところも他社の安価なオーサリングソフトにはない大きなアドバンテージだ。
このようにnero6は非常に盛りだくさんな構成であり、書き込み型CD/DVDドライブを存分に活用したい人には間違いなくお勧めのソフトだといえる。
nero6の主なスペック | |
製品名 | nero6 |
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CPU | Celeron-500MHz以上(PentiumIII-800MHz以上を推奨) |
メモリ | 128MB以上(256MB以上を推奨) |
HDD | 250MB以上(インストール時) |
対応OS | Windows 98 SE/Me/2000/XP |