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日立製作所、携帯機器向け直接型メタノール燃料電池の燃料補給機構の開発を加速――使い捨てライターの東海と共同で

2003年12月10日 23時09分更新

文● 編集部

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(株)日立製作所は10日、次世代の携帯機器用電源として注目されている直接型メタノール燃料電池の実用化において、メタノール水溶液の補給器にカートリッジ方式を採用することを決定し、コンセプトモデルを試作したと発表した。同社は今後、(株)東海と燃料補給機構の共同開発を進め、携帯機器用の直接型メタノール燃料電池の早期実用化を目指すとしている。

試作したコンセプトモデル
PDAとカートリッジのコンセプトモデル
直接型メタノール燃料電池の出力向上には膜/電極接合体の性能向上が必要で、長時間駆動にはメタノール水溶液の濃度を高める必要がある。同社では、コア材料と言える電解質膜の性能を向上させることで、燃料補給にカートリッジ方式を採用できるようにしたという。

今後、同社は電池セルへのメタノール供給量や、濃度、供給圧力などの基本データに基づき、燃料カートリッジの基本設計と試作を行なう。一方、共同開発を行なう東海は、“ディスポーザブルライター”(使い捨て可能なライター)のトップメーカーで、カートリッジの量産化に向けた実用化設計を推進するとしている。

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