(株)日立製作所は10日、次世代の携帯機器用電源として注目されている直接型メタノール燃料電池の実用化において、メタノール水溶液の補給器にカートリッジ方式を採用することを決定し、コンセプトモデルを試作したと発表した。同社は今後、(株)東海と燃料補給機構の共同開発を進め、携帯機器用の直接型メタノール燃料電池の早期実用化を目指すとしている。
PDAとカートリッジのコンセプトモデル |
今後、同社は電池セルへのメタノール供給量や、濃度、供給圧力などの基本データに基づき、燃料カートリッジの基本設計と試作を行なう。一方、共同開発を行なう東海は、“ディスポーザブルライター”(使い捨て可能なライター)のトップメーカーで、カートリッジの量産化に向けた実用化設計を推進するとしている。