「e-音無(型番:E-OTN-1-SL)」 | マザーを搭載したところ。対応マザーはVIA製Mini-ITXマザーボード「EPIA-M」シリーズとなる |
Intel製CPUの国内正規代理店として有名な岡谷エレクトロニクスから、VIA製Mini-ITXマザーボード「EPIA-M」用のPCケース「e-音無(型番:E-OTN-1-BK/SL)」が発売された。電源にはファンレス仕様のACアダプタを使用するため、内部の構成によっては完全ファンレスPCとして動作させることも可能だ。
ケースの外側にヒートシンクを採用した製品は今もでにも発売されているが、今回のe-音無は底面全体がヒートシンクになっている |
外観の特徴は底面全体が巨大なヒートシンクになっているところで、似たような製品としてHush Technologiesの「Hush Mini-ITX」を思い出す人も多いだろう。こちらも搭載マザーに「EPIA-M」を採用したファンレスPCに仕上がっていたが、今回の「e-音無」のサイズは280(W)×190(D)×90(H)mmと非常にコンパクトなのがうれしいところだ。
ケースに標準で装備されているヒートレーン | 底面のヒートシンクと接してしるので、放熱効果も得られるという構造となるようだ | |
ヒートレーンでCPUをマザーの基板ごと挟み込む | マニュアルより、取り付け方法 |
もうひとつ特徴的な仕様として挙げられるのは、ヒートレーン方式のCPUクーラーを使用するようになっていること。「EPIA-M」シリーズのマザーボードはCPUにヒートシンクが取り付けられた状態で販売されているが、この標準ヒートシンクを一旦外し、同梱のU字型ヒートレーンをマザーの基板ごとCPUを挟み込むように装着することになる。外した標準ヒートシンクはヒートレーン上のCPUの位置に装着する。ヒートレーンはマザーボードの裏側でケース底面のヒートシンクと接しており、ケースのヒートシンクもCPU冷却に活用されるという仕組みだ。
完全ファンレスPCとして動作させることも可能だが、背面左には排気用ファンを取り付けることも可能だ |
この手のケースとしては作りもなかなかよく値段も安いことから、人気となりそうだ |
そのほか、搭載可能なドライブはスリムタイプの光学ドライブと2.5HDDとなり、電源は冒頭でもふれたように60WのACアダプタを使用する。ラインナップはブラックとシルバーの2種類が用意されており、価格はクレバリー1号店で1万8499円、ツクモパソコン本店で1万9799円、高速電脳で1万9800円で販売されているほかOVERTOPにも入荷している。この手のケースとしては作りもなかなかよく値段も安いことから、現在「EPIA-M」を使用しているユーザーはもちろん、購入を検討しているユーザーにとっても魅力的な製品となりそうだ。
なお、同社からは“ファンレス”繋がりかどうかは不明だが「音無」というファンレスATX電源(350W?)も近々登場予定となっている。ファンレス電源としては、すでに他社から発売されているものの「販売価格が1万円代中盤と比較的安めになりそう」という。こちらも話題を呼びそうだ。
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