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「将来は5インチから18インチまで、全部“バイオノート505エクストリーム”で固めてみたい! 」――バイオノート505エクストリーム発売記念の開発者トークショーより

2003年12月09日 11時05分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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この日は、バイオノート505エクストリームのトークショーも行なわれ、バイオノート505エクストリームの購入者や、休日を台場で過ごすために遊びに来た家族連れやカップルなど、立ち見も含めて約50名の観客が熱心に耳を傾けていた。出演者は、プロジェクトリーダーでエレクトロニクス設計担当のソニー(株)ITカンパニー 6部4課 係長の西野 圭氏、商品企画担当の同じく企画部 企画3課 係長の加藤雅己氏、タレントの山崎雅恵さん、月刊アスキー編集主幹の遠藤 諭、同編集長の石坂康夫。ここでは、今後の展開に触れた、一部を紹介する。

トークショーより
左から、ソニーの加藤雅己氏、同じく西野 圭氏、タレントの山崎雅恵さん、アスキーの遠藤 諭、石坂康夫
[石坂] 山崎さんは、実際に触ってみて、どうですか?
[山崎さん] キーボードに爪が引っ掛からないのがいいですね。それに私の505、ケータイですが、それより薄いんです!
[遠藤] 持論なんですけど、サブノートを真面目にやらないメーカーというのは、滅びるんですよ。パソコンって、ハイテク商品じゃないですか? 小さいものを一度作ると、メーカーに技術が蓄積されて、その後の展開がしやすくなる。それと、パソコンショップに入店する段階にサブノートが欲しいという人は実は結構いて、まあ出るときにはA4サイズとか液晶デスクトップとか買っているんですが。イメージとしては、クルマでいえば“ロードスター”みたいな商品なので、そこに強力な製品を出すのはすごくいいことではないでしょうか
[加藤氏] そうですね。作り方とか、マーケティングの仕方とか、一回極限を体験すると自分たちのものになりますので、今回のバイオノート505エクストリームでの経験は次のバイオに生かされると思います
[石坂] ここでしか言えない話など、ありませんか?
ソニーの加藤氏と西野氏
左から、ソニーの加藤氏、西野氏。開発は苦労の連続で、西野氏は、技術スタッフにユンケル7000円分を自費で差し入れしたという
[西野氏] プロジェクトが始まるころ、“モーターショー”だけに出展するようなモデルを目標にやっていたんですけれども、これは上からの指示だったんですが、(自分たちとしては)それだけじゃイヤだと。やっぱりコンシューマー製品として、みんなが使えなければ意味がないと。値段はまわりの製品と比べると高いですが、ぜひ、皆さんに使っていただきたいですね。薄くて軽くて、磨く楽しみもありますし、新しいバイオノートの世界を体験してほしい
[遠藤] 最初私は“QUALIA”(クオリア)だったんじゃないの? と思ったりしたんですが、違うんだそうです
[石坂] 基盤はまだ10%小さくなるというお話でしたが、心の中に秘めているちょっとしたアイデアを教えてほしいのですが
[西野氏] 設計者の意図が実現する機会は数少ないです。実際に商品に結びつくかわかりませんが、私がやりたいのは、5インチくらいの小さいものから18インチくらいの大きいものまで、全部バイオノート505エクストリームにすると。18インチでも厚さは9.7mmという……
[加藤氏] がんばりましょう

購入者にとっては、自分が買ったマシンの開発者の話が直接聞けるまたとない機会であり、司会が質問や意見を求めると次々に手が上がった。最前列の中央に座っていた購入者の男性は、「自分の中でバイオノート505エクストリームは、初代“AIBO(アイボ)”以来の衝撃的な製品。強いて言えば、次の製品ではソフトウェアの部分について、ソニーだったら画像処理とか、エンタテインメントでかつモバイルに相応しい、ほかのバイオにないものが搭載されれば、もっとうれしい」と、今後の展開に期待を込めた。



山崎さんトークショーを終えて「もの作りの人たちってすごい」という山崎さん(左の画像をクリックすると、今週のASCII24 Clubにジャンプします)

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