マイクロソフト(株)は3日、PCエミュレーションソフト『Microsoft Virtual PC 2004』日本語版を2004年初春に発売すると発表した。
『Microsoft Virtual PC 2004』は、1台のパソコンのOS(ホストOS)上で、複数のOS(ゲストOS)を切り替えて利用できるエミュレーションソフトで、2月18日に米Connectix(コネクティクス)社からバーチャルマシンテクノロジーを買収し、マイクロソフトのソフト開発基準に合わせて改良した製品。同社の製品セキュリティー基準に適合させるためにバーチャルマシンコアを再設計し、バーチャルマシンファイルの構成情報をレジストリーからXMLへ変更したほか、ホストOSが変更されている。バーチャルマシンごとに、最大4枚のネットワークカードのサポートや、最大3.6GBまでのメモリー割り当てなどを行なえるようにしたという。ホストOSは、Windows XP Professional/Tablet PC Edition/2000 Professional。ゲストOSは、MS-DOS、Windows、OS/2を含む主要なx86互換OSを利用可能。
同社では、『Microsoft Virtual PC 2004』を、新しいOSへ既存アプリケーションを移行させる場合や、ソフト開発、トレーニング、サポートなど、複数のOSを必要とする環境に最適なソリューションと位置付けている。