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シャープのオールインワンA4ノートPC「PC-CL1-4CD」は、コストパフォーマンスを重視したスタンダードな製品で、販売は“SHARP PC ONLiNE”のみの専用モデルである。シンプルさを追求しているために、TVチューナといった最近流行のAV機能のような目を引くような機能は持っていないが、メールやWeb閲覧、各種ソフトの実行といったパソコン本来の使い方のみを求めるユーザーには、コストパフォーマンスの高い仕上がりとなっているのが特徴だ。ベースとなるのは店頭販売モデル「PC-CL1-5CD」で、本機はこのモデルから「Microsoft Office Personal Edition 2003」を省いた廉価モデルとなる。ソフトが省かれているぶん、価格は店頭販売モデルよりも約2万円ほど安くなっており、価格重視のユーザーには見逃せない製品となっている。
曲線を描いたキーボードで
使いやすいさがアップ
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| 写真1 14.1インチの“クリアタイプ”液晶ディスプレイと光ドライブを内蔵する、Mebius「PC-CL1-4CD」。 |
ボディはシルバーを基調とした落ち着いたデザインで、キャビネット部分にクリアパネル加工が施されているなど、見た目だけでなく触り心地にも気配りされている。
カバーを開いてキーボードを見ると、ほとんどの人がなにか違和感を感じるだろう。それもそのはずで、キーボードは中央部分が手前に出っ張り、両端が奥にずれた形になっている。つまりキーボード全体が緩やかなカーブを描いているのだ。また、角度も手前が若干低くなっており傾斜がつけられている。これらの工夫は、もちろんタイピングをやりやすくするために施されている。人間工学を取り入れたキーボードが、配列がカーブしてたり傾斜がつけられているのと同じ理屈である。カーブが控えめなので外付けキーボードほどの効果はないが、サイズが19mmピッチ3mmストロークのゆとりがあることも加わってタイピングは快適だ。
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| 写真2 特徴的な湾曲を持つキーボード部。 | 写真3 本体底面。 |
モバイルノートで好評の
DirectHDを専用ソフトとともに搭載
本機ならではの特徴は使いやすさを考慮したキーボードだけではない。ほかのパソコン(USBポート)と本機を付属の専用ケーブルで繋ぐことで、ノート側のHDDを外付けHDDとして認識できる“DirectHD”なるユニークな機能を備えている。この機能は同社のモバイルノートで既に搭載されているもので、ノート側が電源オフの状態でもアクセスが可能だ。本機ではさらに他のパソコンからメールやインターネットの設定、メールデータなどを取り込むことができるソフト「安心楽々引越しパック for DirectHD」が付属しており、スムーズに環境移行するための機能としても活用できる。買い換えやセカンドマシンとして購入しても、すぐに元の環境で利用できるようになるわけだ。
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| 写真4 本体付属のDirectHDケーブル。PC-CL1-4CDのDirectHDポートは本体前面の左側に用意されている。 | 写真5 付属のACアダプタは小型で持ち運びやすい。本体の電源端子は右側面奥に位置する。 |
