このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

エイフォーテック、高付加価値製品で激戦の国内マウス市場に参入!? 今後の製品展開について速攻インタビュー!

2003年11月22日 07時12分更新

文● 編集部 小板謙次

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
[編集部] ます、御社について教えてください
エイフォーテック・ジャパン(株)営業部部長の田中智彦氏
エイフォーテック・ジャパン(株)営業部部長の田中智彦氏
[田中氏] 弊社は10月1日に中国A-FOUR TECH社の日本法人として設立されました。技術力はあるんですが、日本の市場に参入する際にはカスタマーサポートの面でも日本に法人を作らなければいけないと考えたんです。これからの事業の柱はマウスとキーボードになっていくと思います
[編集部] その分野は競合が激しく、すでにロジクールやマイクロソフトなどが大きな市場を持っています
[田中氏] 彼らと戦うつもりはないんです。ロジクールやマイクロソフトはブランドイメージが強く、高級製品ということでアピールしている部分もあるかと思うんですが、我々はどちらかというとユーザーニーズに近いところでやっていきたい。
[編集部] 価格的にも2社より安くと?
[田中氏] もちろん安くなります。2社の価格に合わせるという意味ではなく、価格構成的にという意味ですね。例えば、今回のように充電器を付けたりとか、付加価値を持たせながらお客さんに安いと思われる製品を出していくということです
[編集部] その日本法人が初めて扱う製品がフルブラウザーマウスですね
[田中氏] そうですね
[編集部] そもそも受信機と充電器を合体したのはユニークですが


[田中氏] 「あったらいいな」という考えに基づいてます。マウスの電池がなくなるより速く充電できますし。クレードルにのっけて充電するといいうものを他社がやってますが、それでも10~20分使えない状態が続きますよね。そうじゃなくて単純に充電済みの充電池と使えなくなった電池を入れ替えてもらうだけで、すぐに使うことができると。
[編集部] 1チャンネルと2チャンネルの切り替えボタンについて教えてください
[田中氏] 会議などで使うときの受信のチャンネル設定なんですが、干渉を防ぐためにレシーバー側に搭載してます。受信機とマウスのチャンネル番号は同じになってなければいけないので、ソフトで固有のIDを割り振ります。510人までは対応できます。
[編集部] マウスでIDの設定なんてのは、一般の人には馴染みがないですが、具体的にはどうするのでしょうか?
[田中氏] 簡単に説明すると弊社のドライバーをインストールしていただくと、「インストールが完了しました。再起動してください」という画面が出るんです。同時にID接続画面が自動的に立ち上がってきます。ID接続画面が立ち上がったら、まわりにA-FOUR TECH商品がない状態で、ID接続というボタンを押してやるとIDが設定されます。
[編集部] 本体側のコーティングに関しては“ピアノコーティング”とうたってますが
[田中氏] これは日本市場向けに変えた部分でもあるんです。薄いクリアなコートを2回の工程で塗ってます。1回に目薄く塗って、2回目は少し厚く塗り光沢がでるようにしてます。“ピアノコーティング”というのはただの呼び名なんですが、ピアノの鏡面みたいに仕上げています。このコーティングに関しては結構長い間試してまして、1回塗っただけでは光沢が足りないし、逆に2回以上塗ると光りすぎるんです
[編集部] ホイールボタンのそばには2種類のボタンがあります
[田中氏] 通常、ドライバーを入れない状態ではブラウザーの「戻る」「進む」ボタンになっています。弊社のドライバーを入れることいによって2番から5番まで56種類の設定が可能です。
[編集部] 内部のチップは御社独自のものなんですか?
[田中氏] そうですね。中を開けてみると分かるんですがA FOURと書かれたチップが入っています。自社でチップを作るのは、弊社のこだわりですね。
[編集部] 形や大きさに関しては
[田中氏] マイクロソフトさんのマウスなんかより若干小ぶりだと思います。そして甲がちょっと高くなっていてピッタリくるのも特徴です。今後は人間工学に基づいたL字型マウスも考えられます。

[編集部] OEMはしてないんでしょうか?
[田中氏] 海外ではHPやKensingtonの一部にOEMをしてます



スペックの詳細は明らかでないが、USB接続の光学式ホイールマウスのラインナップ。 パソコンと接続するとサイドおよビホイール周辺のスケルトン部分がブルーに光る。
スペックの詳細は明らかでないが、USB接続の光学式ホイールマウスのラインナップ。ホイールのほかは2ボタンのシンプルな構造だが、本体と継ぎ目にないプラスチック製のクリック部がシームレスで奇麗なラインを作っているパソコンと接続するとサイドおよビホイール周辺のスケルトン部分がブルーに光る。センサーの赤色と混じって紫に輝く
ミニレシーバー付属の小型ワイラレスマウス。電源のオン・オフスイッチを搭載巻尺のようにUSBケーブルを伸縮可能な小型マウス
[編集部] 光るマウスは本体色のバリエーションも5種類ですね
[田中氏] ノートパソコンのカラーに合わせたり、デジカメでもオレンジの色のものがありますよね。ですからそういった色を意識したり、女性に好まれやすいような白にしたりと
[編集部] ミニレシーバー付属の小型マウスなどはいつ出荷予定なんでしょうか?
[田中氏] まだ未定となっています。中国A-FOUR TECH社は世界展開してますんで、ここにあるのは海外からもってきたサンプルになります。日本の市場に合わないものは日本では販売しないですし、全世界的な展開から外れてくる製品も当然でてくると覆います。
[田中氏] ただ、これらよりも先にでてくる可能性が高いのが充電器ですね。マウスの電池というだけではなく、子供のおもちゃですとか家庭で必要な時にすでに充電された電池がそこにあって、すぐに使えるUSBの充電器です。これに関してはパソコンに挿しっぱなしでも過充電にならないように電源カットの機能を搭載する予定です
[編集部] 将来的なマウスの形を含めた向性としては、どんなものが支持されそうですか?
[田中氏] 先日、中国本社に行った時に社長と話したんですけど…まだ詳細は言えないんですが、マウスのホイールの形状自体をもうちょっとワイドにしたりとか…うちの特許であるダブルスクロールの変形型や、ホイールを回したときの感覚面などの工夫が考えられます。実は、いろんな提案があって、適度な動きを追求するためにキャタピラーみたいに2つの軸をつけて回すようなヤツを作ってみたり…といった具合です

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン