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ビー・ビー・ケーブル、映画“ロッキー”をはじめとするMGM作品のオンデマンド配信などサービス拡充を発表

2003年11月17日 19時07分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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ビー・ビー・ケーブル(株)は17日、都内ホテルで記者説明会を開催し、ソフトバンクBB(株)とヤフー(株)が提供する専用線/ADSL回線のユーザー向けに同社が運営する放送およびVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス“BBケーブルTV”に、新サービスを追加すると発表した。今回追加されるのは、海外ニュース放送“CNNj”とゴルフ専門放送“ザ・ゴルフ・チャンネル”(いずれも(株)日本ケーブルテレビジョン提供)の放送2チャンネルと、“ロッキー”シリーズや“ターミネーター”、“キューティー・ブロンド/ハッピーMAX”などの旧作/話題作を持つ米MGM インターナショナル テレビジョンとのライセンス契約締結による映画タイトルのVODサービスで、放送2チャンネルは12月開始予定、VODサービスは11月から順次開始され、年内には100本以上の提供を予定しているという。

代表取締役社長の橋本太郎氏ら
記者会見の出席者。右から、代表取締役社長の橋本太郎氏、取締役の楜澤 悟氏、取締役の大出富康氏

会見には、代表取締役社長の橋本太郎氏、取締役の楜澤 悟(くるみさわ さとる)氏、取締役の大出富康(おおで とみやす)氏が出席し、同社の事業モデルや新サービスの概要について説明した。



橋本氏は、「BBケーブルTVの事業は、Yahoo!BBなど既存のネットワークインフラと使って映像配信サービスを提供すること。自らインフラに敷設する必要がないので、追加の設備投資は限定的で済む。特にネットワーク負荷がかかるVODサービスには、マルチキャスト放送を想定してCDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)を利用している。また、受信端末(STB=セットトップボックス)には必要最小限の機能のみを実装し、早送り/巻き戻しなどの機能はサーバー上で行なうため、サービスの柔軟なアップグレード(機能追加や拡張)が行なえる」と自社の優位性を強調した。

最新のポータル画面
今月、ユーザーインターフェースを改良したという最新のポータル画面

楜澤氏は新サービスの提供について、「今月18日から提供開始する“ディズニー・チャンネル”と今回の2チャンネルの放送開始によって、月額基本料金(2500円)で視聴できる“ベーシックチャンネル”は合計20に増加する。VODサービスは、MGMの参入によりいわゆる“ハリウッドメジャー”が3スタジオ参入することになる(すでに20世紀フォックスとユニバーサルスタジオが参入済み)。VODサービスは加入後2週間の無料サービスの効果もあって、有料サービスになってからも5本以上購入する人が購入者全体の19%、2~4本の人も40%程度と、徐々に定着の兆しを見せている。人気のカテゴリーは新作洋画が50%と最も高く、次いでアニメが24%を占める。収録タイトル数も2000本を超えて、町のレンタルビデオショップ並みに充実してきた。今回の放送2チャンネルとVODコンテンツの追加は、ユーザーからの声に応えたもの。2004年に向けては、CATVと同等程度の放送チャンネル数の増加と、VODサービスの数千タイトルの追加を予定している」「また、現在は放送局各社との話し合いの段階だが、難視聴地域を中心に地上放送番組の再放映を望む声が増えている。これについても積極的に検討している」と、来年以降の事業拡大に向けた抱負を語った。

なお、記者からの質問で、HD(ハイビジョン)放送への取り組みについて聞かれると、「現在のMPEG-2技術で圧縮した場合、データ転送レートが20Mbpsを超えるためADSL回線で配信するのは現実的に困難。そのため、より低いデータレートでHD放送の高解像度高画質を実現するための技術を開発中だ」(楜澤氏)と答えた。

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